高速道路の追い越し車線や中央分離帯付近での事故は対処法が生死を分ける
高速道路上の事故は一般道よりも速やかな対応が求められて、安全にも配慮しなければなりません。
特に追い越し車線や中央分離帯付近での事故は後続車の衝突などが起きやすく、その対処法によって生死を大きく分けてしまいます。
そこで今回は高速道路上で事故を起こして、追い越し車線や中央分離帯付近に停車したときの対処法について紹介していきます。
高速道路で事故を起こしたときの対応
高速道路で事故を起こしたときの対処法は以下の通りです。
- ハザードランプを点けて車を路肩に寄せる
- 車の後方50m以上の場所に発煙筒と三角表示板を設置する
- ガードレールの外側に避難する
- 1kmごとに設置されている非常電話か携帯電話で道路管理者に通報する
高速道路で事故を起こしたときは、車を路肩に寄せてからガードレールの外側に避難するのが基本です。
なお、高速道路上で駐停車する場合は、三角表示板や停止表示灯の設置が義務付けられています。表示機材を設置しなかった場合は、故障車両表示義務違反で違反点数1点加算、反則金6千円が科せられるので注意が必要です。
追い越し車線や中央分離帯付近で事故を起こしたときの対処法
ここまで高速道路で事故を起こしたときの基本的な対処法を説明してきました。
しかし路肩に寄せることができず、追い越し車線や中央分離帯付近に停車してしまったときは対応が変わってきます。
高速道路の追い越し車線や中央分離帯付近で事故を起こしたときの対処法は以下の通りです。
- ハザードランプを点ける
- 周囲の状況を確認しながら車の右側から外に出る
- 車の後方50m以上の場所に発煙筒と三角表示板を設置する
- 安全な場所に避難してから、1kmごとに設置されている非常電話か携帯電話で道路管理者に通報する
ハザードランプを点けるのは同じですが、可能であれば車の右側から降りるようにしてください。もし左側から降りると、車道に出てしまうので非常に危険です。
特にカーブなどで見通しが悪い場合は、周囲の車は直前になって事故車に気づくことになってしまいます。左側から降りてしまうと、後続車に轢かれてしまう可能性がぐっと高くなるでしょう。
追い越し車線や中央分離帯付近、カーブなどで見通しが悪い場所に事故車が止まっていると、衝突を回避するのがとても難しく走行車線に車がいれば避けることはできないでしょう。
それにまさか高速道路を人が歩いているとは思わないので、突然目の前に人が現れても避けることは不可能です。夜間であればさらに困難を極めてしまいます。
高速道路の追い越し車線や中央分離帯付近で事故を起こすと、最悪の結果になりやすいので「事故を起こさないこと」が最善の対処法です。事故を起こさないためには安全運転が基本です。特に高速道路はいつもより安全運転を心がけてください。
高速道路で事故を起こすとパニックになってしまうかもしれませんが、冷静な判断が生死を分けます。特に追い越し車線や中央分離帯付近、カーブなどで見通しが悪い場所における事故は、他車を巻き込んだ大事故に発展しやすいので冷静で速やかな対処が求められます。