運転がフラフラして怖いといわれたことないですか
車を運転していると、まっすぐな道なのに前の車がフラフラと蛇行しているのを見かけたことがないでしょうか。まるで飲酒運転のようなふらつきに、思わず車間距離を開けてしまった経験を持つ方も多いと思います。
ところが同乗者から「あなたの運転もフラフラしていて怖い」といわれたら思わず「そうなの?」と聞き返してしまうでしょう。
車がふらついてまっすぐ走れないという症状は、運転している本人が気づきにくく意識を変えないと一生直ることがありません。
車がふらつく原因は近くを見すぎているから
このようなまっすぐな道を走行中にどこを見て運転しているでしょうか。
もし車の直前に視線を置いているようなら、それがふらつきの原因です。
近くを見ながら運転していると、「曲がって走っていることに気づくのが遅れる」→「車線から外れそうになりあわてて進路を修正する」。これの繰り返しで車がフラフラしてしまいます。
道路の左寄りなのか右寄りなのか、自分が走っている位置が分からない人も近くを見すぎているのが原因です。
ふらつきを直すには画像の丸印あたりの遠くを見るように意識してみましょう。
遠くを見ながら走っていれば進路を修正するときもその位置に着くまでに修正すればいいので、あわてずにゆったりと進路修正ができるようになります。当然ながら修正に必要なハンドル量が少なくて済むのでふらつきは出ないはずです。
中央線や路肩に近づいてしまうのは、そこを意識して見ているからです。人間は見ている方向に行きたがる習性があるので、中央線に意識がいくとそちらの方向に車を向けてしまいます。
そのようなときには「車の中心に矢印がある」と思って、矢印の先端に視線を置きながら中央線や路肩を意識してみましょう。そうすれば道路の中央寄りを走行できるようになるはずです。
よく「キープレフト」といわれますが、これはフラフラせずにまっすぐ走れるようになってからの話です。まずは道路の中央寄りを意識せずに走れるようになりましょう。
車がまっすぐ走らなくなったら脚周りの点検が必要
自動車はハンドルから手を離していても「まっすぐに走ろうとする直進性」という特性があります。だから肩の力を抜いて軽くハンドルを握っていれば、基本的にまっすぐ走るはずです。
しかし「ハンドルを左右どちらかに切った状態」でないとまっすぐ走らないときは、車の脚周りに異変が生じている可能性が考えられる。
車がまっすぐ走らないのは大きく3つの原因が考えられます。
- ホイールアライメントの狂い
- 大きな事故を経験していて完璧に直っていない
- ハンドルの取り付け位置がズレている
中古で購入した車で、買ったときからまっすぐ走れなかったら、大きな事故を経験した車の可能性があります。
しかし今までまっすぐ走れたのに、ハンドルを修正しないとまっすぐ走れなくなったときはホイールアライメントが狂った可能性が考えられます。
ホイールアライメントは縁石にタイヤを擦っただけでも狂うことがあるので、思い当たる節があればディーラーや修理工場、タイヤ店に行ってホイールアライメントの修正を頼んでみましょう。
ハンドルがセンターになくても車がまっすぐ走るときは、ハンドルの取り付け位置がズレているだけです。気になるならディーラーや修理工場で直してもらいましょう。
車の運転がフラフラする人は、自転車に乗るときや歩いているときもフラフラしている傾向があるようです。これはすべて視線が近すぎるのが原因。車をまっすぐ走らせられない人は日頃の日常生活でも顔を上げて、遠くを見るように意識してみてはいかがでしょうか。