目次
ゼロヨンが速い軽自動車はどれなのか
エコカー全盛の現代では、車の動力性能を語ることが少なくなりました。
昔は自動車メーカーのカタログにデカデカとスペックが載っていたり、自動車雑誌でもゼロヨンや最高速チャレンジ企画が行われていて、誌面に胸を躍らされた経験を持つ方も多いと思います。
日本独自の規格である軽自動車は機敏性に優れて維持費が安いなど実用性の高さが人気の秘密ですが、ホンダS660や新型スズキアルトワークスなどの登場で、走りに重点をおいたモデルが再び注目されています。
そこで今回は軽自動車のゼロヨンタイム比較を紹介していきましょう。
国産車のゼロヨンタイムはこちらの記事をご覧ください。
参考記事:ゼロヨンのタイムが速い国産車はどれだ【ゼロヨン最速】
旧規格660ccが上位を占める軽自動車のゼロヨンタイム
それでは軽自動車(市販車)のゼロヨンタイム、ベスト5を見てみましょう。
1位 スズキ アルトワークスRS/Z(HA21S) 15秒41
出典:https://ja.wikipedia.org/
2位 ダイハツ ミラTR-XXアヴァンツアートR4(L512S) 15秒76
出典:https://ja.wikipedia.org/
3位 マツダ AZ-1(PG6SA) 15秒77
出典:https://ja.wikipedia.org/
4位 スバル ヴィヴィオRX-R(KK3) 16秒08
出典:https://ja.wikipedia.org/
5位 スズキ カプチーノ(EA11R) 16秒40
出典:https://ja.wikipedia.org/
1位のスズキ アルトワークスRS/Zが1994年11月~発売開始、2位のダイハツ ミラTR-XXアヴァンツアートR4も1994年4月~発売開始など、上位車を見るとすべて1998年以前に生産された車種であることが分かります。
これには1998年10月に改定された軽自動車の安全規格が関係していて、軽自動車にも普通車と同じ安全衝突基準が求められるようになりました。そのために車体が大型化されて車重が100~200kgも重くなったのです。
排気量やパワー、トルクが変わらずに車重が100~200kgも重くなれば動力性能が落ちるのは当然です。そのため20年近く経った現在でもゼロヨンタイム上位は旧規格車が独占しています。
現行規格のスポーツタイプ軽自動車のゼロヨンタイムは何秒なのか
大きくて重くなった軽自動車ですが、現行規格になってから発売されたスポーツタイプはゼロヨンをどのくらいのタイムで走るのでしょうか。
2014年発売開始 ダイハツ コペンローブ(L400K) 19秒32
出典:https://ja.wikipedia.org/
2015年発売開始 ホンダ S660(JW5) 17秒91
出典:http://www.honda.co.jp/S660/
2015年発売開始 スズキ アルトワークス(HA-36S) 17秒87
出典:http://www.suzuki.co.jp/car/alto_works/
現行規格トップの新型アルトワークスでも旧規格のベスト5に入ることができません。新型アルトワークスは旧規格並みの軽量化を図ったモデルですが、旧型より2秒以上離されています。それだけ旧型の性能が高かったわけで、今でも中古車市場で高値取り引きされている理由が分かります。
軽自動車のエンジンを搭載したライトウエイトスポーツカー
イギリスにあるケーターハム社のラインナップに、スズキ製660ccターボエンジンを搭載した「ケーターハム セブン160」が存在します。
出典:http://www.caterham-cars.jp/cars/seven-160.html
最高出力を80PSに高めたエンジンと490kgの車重によって0-100km/h加速6.9秒という動力性能を実現しています。
ゼロヨンタイムの資料が見つかりませんでしたが、RX-8やS2000と同等の0-100km/h加速なので14秒台中盤程度のゼロヨンタイムが期待できます。
国産軽自動車と同じ扱いにするのは無理があるかもしれませんが、軽自動車規格の市販ノーマル車というくくりなら、ケーターハム セブン160がゼロヨン最速車であることは間違いないようです。
近年の軽自動車は大きくて重くなって軽快感が失われているのも事実です。安全性を向上させるのは分かりますが、鎧をまとわせてまで重くするするのはいかがなものかと個人的には思ってしまいます。結果として加速性能が目に見えて遅くなっているわけですが、軽自動車らしいキビキビ感を求めているのは私だけではないはずです。