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ETCレーンが開かないときにはどうしたらいいのか
高速道路や有料道路などの料金所をノンストップで通過できるETCは、装着率の高まりと共にトラブルも増えているようです。
その中でも特に多いETCバーが開かない場合と、ETC未装着車でETCレーンに誤進入してしまったときの対処法を紹介します。
ETCレーンのバーが開かない原因の多くがカードの入れ忘れ
ETCレーンに進入してバーが開かない主な原因
- ETCカードの入れ忘れ、差し込み不十分、カードの期限切れ
- ETC機器の故障、通信の不具合
- ETC未装着車の進入
バーが開かない原因の半数以上が『ETCカードの入れ忘れ、差し込み不十分』です。
ETC車載器の多くはエンジン始動後にカードの挿入・未挿入をアナウンスしてくれるし、お知らせアンテナが設置されている料金所ではETCレーン手前で車載器からカードの入れ忘れを知らせてくれるので未然に防げるケースがほとんどです。
ETCカードの入れ忘れ、差し込み不十分は運転手の責任なので出発前には充分気を付けてください。カードの期限切れについても同様です。
ETCレーンのバーが開かなかったときの対処法
ETCレーンに進入してバーが開かなかった場合でも、バックして別レーンに移動するのは厳禁ですよ。後続車に追突される可能性と、他車の通行を妨げる恐れがあるからです。
バーが開かなかったら停止して、設置されているインターホンで係員に連絡、案内に従いましょう。
なお、ETCカードや車載器に不備がなくてもバーの故障により開かない可能性もあるので、レーンには20km/h以下に減速して進入して車間距離を多くとることが事故を未然に防ぐために大切です。
もしETCバーを押し開いて通過してしまったときには、適正な通行料金の支払いを逃れたと判断されます。「不正通行」として処罰されることがあるので、逃げたりせずに管轄道路会社のお客様センターに連絡しましょう。
ETCレーンに誤進入したときの対処法
会社や友人の車、レンタカーなどでETC未装着車であることを忘れてETCレーンに誤進入するケースがよくあるようです。
反対にETC装着車が間違えて一般レーンに誤進入することもあります。こんなときも決して慌てずに対処しましょう。
ETC未装着車でETCレーンに誤進入したときには
- ETC未装着車が間違えてETCレーンに入ってしまった場合、開閉バーは開かないのでバーの手前で一旦停止する。
- 車を停止させたらハザードランプを点滅させて後続車に合図をするとともに、レーン内にあるインターホンで係員に連絡をする。
- 入り口料金所で誤進入した場合→係員の案内に従いながら自動発券機から通行券をもらう。
- 出口料金所で誤進入した場合→係員の案内に従いながら清算処理をする。
※バックして一般レーンに移動しようとしたり車から降りることは危険なので禁止。
ETC装着車が間違えて一般レーンに誤進入したときには
- 入口料金所でETCレーンを通過して、出口料金所で一般レーンに誤進入したときには、料金所係員にその旨を伝えればETCカードを使って課金処理をしてくれます。
- 入口料金所で一般レーンに誤進入した場合、出口料金所でETCレーンを利用することは不可能です。入口料金所で受取った通行券で、一般レーンまたはETC/一般混在レーンで通行料金を支払いましょう。この場合、ETC割引は受けられません(工事・点検によるETCレーン閉鎖時にはETC割引が適用される)。
ETCの再セットアップを忘れないように
ETC装着車でも再セットアップが必要になるケースがあります。
- ETC車載器の取り換えや他車からの移設をしたとき
- 車のナンバープレートの番号を変更したとき
- ETC装着済の中古車を入手したとき
このような場合には、ディーラーやカーショップなどで車載器の再セットアップをする必要があります。
そのまま使い続けると正しい通行料金計算ができなくなったり、ETC割引が受けられなくなるので注意しましょう。
ETCバーが開かないと焦ってしまいますが、ほとんどはカードの不備など運転手によるうっかりミスが原因です。なお、強行突破してバーを破損した場合、結構な修理費を請求されるし、車が傷だらけになるので絶対にやらないようにしましょうね。