外国・海外・渡航先で車の運転に必要な国際免許を取得する方法

海外での運転に必要な国際免許についての質問

海外旅行先で車を運転しようと考えていますが国際免許の取り方を教えてください。国際免許はどこの国でも使えますか?

 

国際免許証の取得はそれほど難しくありません。ただし国際免許はどこの国でも有効ではありません。

 

 

海外で車を運転するには国際免許証が必要

海外旅行や出張などの渡航先で車を運転するときには『国際免許証(国外運転免許証)』の所持が必要です。

国際免許は新たに試験を受けないと取得できないと思っている人がいますが、日本の運転免許証を持っていれば手続きをすることで取得可能です。

外国・海外・渡航先で車の運転に必要な国際免許を取得する方法

国際免許の取得方法

国際免許は各都道府県の運転免許センター、運転免許試験場で申請を受け付けており、基本的には即日交付されます。警察署でも申請を受け付けている地域がありますが、交付までに2週間程掛かることがあります。

国際免許を申請できる運転免許証には条件があり、大型特殊・小型特殊・原付の各免許と仮免許では申請できません。

国際免許申請に必要なもの

  • 国外運転免許証交付申請書(窓口に用意してあります)
  • 現在所持している運転免許証(有効期間が1年以上あること ※特例措置あり)
  • 海外に渡航することを証明する書類(パスポート・航空券・出張証明書など)
  • 顔写真1枚(縦5cm×横4cm、申請前6ヶ月以内に撮影したもの)
  • 印鑑
  • 手数料2,650円

国際免許の有効期間は発行から1年です。

※特例措置:申請時に現在所持している運転免許証の有効期間が1年以上必要ですが、1年未満の有効期間の場合は理由を添えることで早期更新を受けることが可能です。但し、次回の有効期間が1年短縮されます。

国際免許が使える国はどこなのか

国際免許は世界中の全ての国で有効ではありません。日本の国際免許はジュネーブ交通条約を締結した国において有効です。

日本の国際免許が有効な国

アジア

インド、大韓民国、カンボジア、シンガポール、スリランカ、タイ、バングラデシュ、フィリピン、マレーシア、ラオス

中近東

アラブ首長国連邦、イスラエル、キプロス、シリア、トルコ、ヨルダン、レバノン

大洋州

オーストラリア、ニュージーランド、フィジー、パプアニューギニア

アフリカ

アルジェリア、ウガンダ、エジプト、ガーナ、コンゴ共和国、コートジボアール、コンゴ民主共和国(旧ザイール)、シエラレオネ、ジンバブエ、セネガル、中央アフリカ、チュニジア、トーゴ、ナミビア、ニジェール、ベナン、ボツワナ、マダガスカル、マラウイ、マリ、南アフリカ、モロッコ、ルワンダ、レソト

ヨーロッパ

アイルランド、アイスランド、アルバニア、イタリア、オーストリア、オランダ、ギリシャ、キルギス、グルジア、イギリス、サンマリノ、スウェーデン、スペイン、スロバキア、セルビア、チェコ、デンマーク、ノルウェー、バチカン、ハンガリー、フィンランド、フランス、ブルガリア、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、マルタ、モナコ、モンテネグロ、ルクセンブルク、ルーマニア、ロシア

北、中、南アメリカ

アメリカ、カナダ、キューバ、グアテマラ、ジャマイカ、ドミニカ、トリニダード・トバゴ、ハイチ、アルゼンチン、エクアドル、チリ、パラグアイ、バルバドス、ベネズエラ、ペルー

その他

香港特別行政区、マカオ特別行政区

※ドイツとスイスはジュネーブ交通条約を締結していませんが日本との取り決めで日本の国際免許が使えます。

国際免許は渡航先の国や州により日本と同条件で運転できなかったり、制限が加えられることがあります。なお、日本国内で有効な免許証が失効・取り消し・停止となった場合には国際免許も効力を失います。

海外では日本と交通事情やルールが異なることが多いので、しっかり調べてから運転するようにしましょう。


海外に行ったときに車の運転ができると行動範囲をかなり広げることができて便利です。右側通行や信号ルールの違いなど慣れるまでは戸惑うことがありますが、せっかく海外に行くなら国際免許を持ってドライブしてみると良い思い出になりますよ。