
交通弱者である高齢者や子どもの交通事故には特徴がある
自動車を運転するときには交通弱者を守りながら運転する必要があります。
交通弱者である高齢者や子どもと自動車が事故を起こすと悲惨な事故になることが多いので、自動車の運転者としては特に注意をしなければいけません。
ここでは高齢者や子どもの交通事故の特徴や傾向について調べてみます。
出典:http://www.icebike.org/texting-and-driving/
交通弱者とは・・・高齢者や子どもなどの歩行者を指し、交通事故に遭いやすい人のこと。自転車については近年、歩行者に対する重大事故が増加傾向のため判断が分かれる。
高齢者の事故の傾向
日本国内で交通事故が原因で死亡している人は、最近の10年間で半減しているにも関わらず65歳以上の高齢者の割合は年々増加している傾向にあります。
高齢者の事故原因で最も多いのが道路の横断中です。それも横断歩道以外での道路横断中による事故が最多を占め、走行している自動車の直前・直後に横断を開始して事故に遭うケースが続発しているようです。
高齢者になると目や耳の衰えにより、自動車のスピードが掴みにくくなるので状況判断が鈍くなります。さらに自動車が来ていてもお構いなしで横断を開始したり、自動車が停まるものだと思い込み自分本位の行動をとってしまう傾向があります。
高齢者との事故を防ぐには
- 横断しようとしている高齢者には要注意
- 横断している高齢者を見つけたら渡り切るまで停止して待つ
- 自転車に乗っている高齢者にも注意する
周囲の状況を確認せずに横断を始めることがあるので、高齢者の動きには注意をして徐行することが望ましいですね。
歩く速度が遅い高齢者が横断していると渡り切る前に自動車を発進したくなるが、突然方向転換して戻ったり、つまづいて転ぶ可能性があることを想定して行動しないと事故に繋がってしまいます。横断中の高齢者がいるときには確実に渡り切ったことを確認してから発進するように心がけましょう。
たとえ歩道を走行中であっても、高齢者が運転する自転車には注意するべきです。運動能力が衰えた高齢者はバランスをとることが難しく、スピードも遅いために自転車がふらつきやすく、転倒や車道への飛び出しが考えられるので気をつけましょう。
子供の最多事故原因防止は飛び出し
子どもの交通事故原因の中でも飛び出し事故が最多を占めており、子供が関連した事故全体の実に35%近くにも達するほどです。
その他には路上で遊んでいたときの事故や駐・停車車両の死角にいて運転手が気づかずに発進してしまった事故など、突発的な動きや予期せぬ行動で事故に遭うことが特徴です。
子どもとの事故を防ぐには
- 飛び出しには要注意
- 子どもには交通ルールが通用しない
- 登下校時には慎重なハンドルさばきを
子どもは夢中になると周囲が見えなくなり、自動車が来ていようが信号が赤だろうが関係なく飛び出すことがあります。接触しないよう充分に注意しながら運転する必要があります。
子どもに交通ルールを厳守しろと求めること自体に無理があります。一時停止や見通しの悪い交差点では子供が飛び出してくるという意識を持ち、こちらは優先道路を走っていても子供には関係ないということを認識しておく必要があります。
登下校時の子供たちは友達との会話に夢中になったり、周りを見ない行動をしがちなので通学路を通るときには慎重な運転をしなければいけません。
歩行者の事故のうち約半数は高齢者と子どもであることを運転手は理解しておく必要があります。
高齢者や子どもを交通事故から守るにはどうしたらいいのかを考え、安全運転していくことが悲惨な事故を減らすことに繋がっていくことになっていくでしょう。

登下校児童の列に自動車が突っ込む事故が多発している状況は、運転手の慢心によるところが大きいようです。そのようなニュースを見るとやるせない気持ちになりますよね。お年寄りや子供たちが安心できるように、みんなが安全運転することを切に願います。