同乗者が開けた車のドアにバイクや自転車が接触した時の責任

同乗者が安全確認をしないで開けたドアで接触事故の場合は運転手に責任はあるのか

路肩への駐・停車した後の乗り降りや信号などで停止したときに、同乗者が不意に車のドアを開けてしまったことがないでしょうか。

もしこのとき、開けたドアに運悪くバイク自転車接触してしまった場合、運転手責任を問われるのか心配になりますね

同乗者が開けた車のドアにバイクや自転車が接触した時の責任
出典:https://voakl.net/about/

運転手は同乗者の動きや安全確認に注意する義務がある

車への乗降でドアを開閉する場合、運転手自身はもちろんのこと「同乗者がドアを開閉するときも交通に危険を生じさせないよう必要な措置をとること」と道路交通法で定められています。

すなわち、道路上で車のドアを開けるときには後方や周囲の安全確認を運転手自らが行う必要があり、事故を未然に防ぐ義務があるということです。

もし同乗者がとった行為(ドアの開閉)により事故が発生した場合、ドアの開閉も車の運行の一部であるため運転手に損害賠償責任が生じる。こわいですね。

たとえ車の運転や安全に対して知識の無い子どもなどが車に乗っているとき、不意にドアを開けてしまって事故が起きたとしても、「運転者が注意義務を怠っていたために起きた事故」となって責任を負うことになります。

そのため運転手は、常に同乗者の動きにも注意する必要があるんです。

ドアを開けたときの事故を防止する方法とは

道路上はもちろんのこと、駐車場でも車のドアを開けたことによる事故が起きる可能性はあります。ドライバーの安全確認や配慮次第で事故を未然に防ぐ方法があるので覚えておきましょう。

周囲の安全確認を徹底してからドアを開ける

停止している車を見つけたときに、周囲を走っている車やバイク・自転車などはあなたの車のドアがいきなり開くとは思っていません。だから車のすぐ近くを通過する可能性があります。

車から降りるときには、ドアを少しだけ開けて後方確認すると周囲にドアが開くことをアピールできるます。

車に乗るときも、ドアを開ける前に後方を確認して安全を確かめてから乗車するようにしましょう。

同乗者には運転手が安全を確認できるまでドアを開けさせない

同乗者に『私がいいと言うまでは絶対にドアを開けないでください』と事前に告げておきましょう。

同乗者がドアを開けるときは運転手も一緒に後方確認するようにして、安全を確認できたらドアを開けさせるようにします。

信号待ちや渋滞などの停車では、絶対にドアを開けないように伝えることも大切です。

子どもを乗せるときはドアロックやチャイルドロックを活用する

子どもは停車時だけでなく走行中でもお構いなしにドアを開けることがあります。

子供を乗せたら必ずドアロックやチャイルドロックを掛けるようにしましょう。

車から降りるときは大人が先に降りて外からドアを開けてあげるのが最も安全です。

強風時にはドアが煽られないように注意する

強風時にドアを開けるときには、しっかりとドアを持っていないと風で煽られてしまうことがあります。

ドアを支えながらゆっくりと降りて、周囲の交通にドアをぶつけないようにしましょう。

駐車場でも安全確認を怠らず油断しない

スーパーやコンビニなどの駐車場では、どこから歩行者や自転車が出てくるか分からないので油断は大敵です。駐車場に停めたときでも安全確認は怠らないようにしましょう。

ドアの開閉による事故の原因は、「安全不確認」が大半を占めています。

その車のドアの管理は運転手に全責任があると自覚して、安全確認を徹底して事故を起こさないようにしましょう。


開いたドアに走行中のバイクや自転車が衝突すると、壁にぶつかったのと同じ衝撃になるので重篤な事故になることがあります。車の運転手が安全確認を徹底することはもちろんですが、自分がバイクや自転車の立場のときには車のドアが不意に開く可能性があることを頭に入れて側方を通過するようにしましょう。