燃費がいいはずのハイブリッド車なのに燃費が悪い原因は?
燃費の良さを期待してハイブリッド車を購入したのに、ガソリン車と比べてもあまり燃費が変わらないことがあるようです。
本来ならば燃費が良いはずのハイブリッド車で、燃費が悪くなる原因は何か探ってみましょう。
出典:http://toyota.jp/aqua/
ハイブリッド車は暖房で燃費が悪くなる
通常のガソリン車ではエアコンをつけると燃費が悪くなりますが、車の暖房は燃費を悪くするのか【カーエアコンの仕組み】にもあるように、暖房を入れても燃費は悪くなりません。
ハイブリッド車でもエアコンONで多少燃費は悪化しますが、暖房をつけると燃費への影響が大きいのがハイブリッド車の特長です。
ハイブリッド車が暖房をつけると燃費が悪くなる理由
ハイブリッド車はモーター走行をすることで燃費を稼いでいるので、エンジンを停止している時間が長くて冷却水が冷えた状態が続いています。
車内を暖房するには熱くなった冷却水の熱が必要なので、エンジンが掛かった状態を維持する必要があり燃費が悪くなります。
ハイブリッド車の燃費を向上させるコツ
ハイブリッド車が暖房をつけると燃費が悪くなることは分かって頂けたでしょうか。
では少しでも燃費の悪化を防ぎながら暖房をつけるにはどうしたらいいのでしょうか。
走行開始直後やモーター走行を連続しているときには、冷却水が冷えているので暖房をOFFにしておきます。
市街地走行なら10分も走ればエンジンが温まるので、暖房をつけても燃費への影響を少なくすることができます。
このことを意識していれば、10%程度の燃費向上が期待できるので実践してみることをおすすめします。
燃費を向上させる運転のコツ
ハイブリッド車でも運転方法次第で燃費が変化するので燃費向上のポイントを押さえた運転を心がけましょう。
急のつく運転をしない
急加速を繰り返すとエンジン走行を多用するので燃費が悪くなります。急ブレーキや急ハンドルも燃費を悪化させるし危険ですからやめましょう。
アイドリングストップを活用する
ハイブリッド車はアイドリングストップでも燃費を向上させています。
エンジンが冷えているときの信号待ちや渋滞時などでは、暖房をOFFにすることでエンジンが掛からなくなって燃費が向上します。
充分な車間距離をとる
車間距離を狭めると、スピードにアップダウンが生じてしまうので燃費が悪化します。
充分な車間距離をとることで、一定の速度を保ちやすくなるので燃費向上につながります。なお車間距離を詰め過ぎると事故や違反につながるので注意しましょう。
参考記事:車間距離を詰めると違反?罰金や点数は?
タイヤの空気圧を点検する
タイヤの空気圧が低いと、抵抗が増えて燃費が悪くなります。車に表示されている適性空気圧の範囲内で収まるように、月1回は調整しましょう。
しかし燃費を気にして空気圧を高くし過ぎると、乗り心地が悪くなったり跳ねて滑りやすくなるなど、車の安定性が損なわれてしまうので適性範囲を守りましょう。
余分な荷物を積みっぱなしにしない
車は重くなればなるほどパワーを必要とするので燃費が悪くなります。
普段使わない荷物は降ろして、余分なエネルギーを使わないようにしましょう。
車の点検や整備は定期的に行う
定期点検やオイル交換などを定期的に行うことで燃費の悪化を予防することができます。また、車の故障なども早く発見できて安全にもつながります。
ハイブリッド車には独特な燃費向上のコツがあることが分かって頂けたと思います。
燃費は乗り方や扱い方でかなり変化するので、丁寧な運転で安全運転にも貢献していきましょう。
ハイブリッド車ならではの特長を把握することで燃費の悪化を防ぐことができますが、運転方法による燃費の変化も大きいので大人しい運転を心がけましょう。安全に配慮した運転をすることで燃費も向上していきますよ。