ついにパイクスピーク殿堂入りを果たしたモンスター田嶋
パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムにおいて史上初の10分切り達成&通算10勝を挙げている『モンスター田嶋』選手が、パイクスピークの殿堂である『ホール・オブフェイム』入りを果たしました。
モンスター田嶋選手の殿堂入りは、日本人初だけでなくアメリカ人以外の外国人選手としても史上初となる快挙です。モンスター田嶋選手と聞いてもピンとこない方もいるかもしれないので少し解説していきましょう。
出典:http://ecocar-asia.cocolog-nifty.com/blog/
モンスター田嶋選手とは
モンスター田嶋選手の本名は田嶋伸博です。1950年6月生まれで石川県小松市出身のモンスター田嶋選手は、モンスタースポーツジャパン、IRD、タジマモーターコーポレーションの創業者でもあり、現在は電気自動車を開発しているSIM-Driveの社長でもあります。
1986年からレース活動を開始、主にラリーやダートトライアルで活躍して、アジアパシフィックラリー選手権2輪駆動部門で過去5回シリーズチャンピオンに輝いています。
パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムには1989年から参戦開始。外観こそスズキ製乗用車を思わせるフォルムながら、ツインエンジンや1000馬力を誇る怪物マシンを駆って大活躍。マシンだけではなく、本人の見た目も走りもまさにモンスターなのが田嶋選手です。
パイクスピークを代表する選手として65歳を超えてもまだまだ現役なモンスター田嶋
1992年パイクスピーク・ヒルクライム・アンリミテッドディビジョンで初優勝!2代目スズキカルタスの外観を模したスペシャルマシンで400ps/1.6Lエンジンを前後に配置したツインエンジンです。
2010年のパイクスピーク総合優勝でモンスター田嶋選手は5連覇を達成。このときの年齢が60歳、還暦というから驚きですね。
2015年のパイクスピークには電気自動車で出場、9分32秒401で2位に入賞しています。EVスポーツカーとしての量産も考えられたマシンの出力は1500ps以上を叩き出しています。
出典:http://www.apev.jp/teamapev/index.html
2016年のパイクスピークでは改造EVクラス3位、総合5位入賞で終えたモンスター田嶋選手。65歳を超えてもまだまだ勝利への意欲は衰えないようです。
マシンのパワーに迫力、そして本人の風貌とモンスターの名に相応しい田嶋選手ですが、ドライビングは実に繊細な操作をしています。ドライバーとしてはピークを越えた年齢だと思いますが、全く衰えを感じさせない走りと意欲には脱帽です。