世界三大カーレースで活躍した日本人ドライバー
世界三大カーレースといえば『ル・マン24時間レース』『インディ500』そして『F1モナコグランプリ』です。
この三大レースの中でも日本人が優勝したレースといえば『ル・マン24時間レース』です。
フランスの中部地方であるル・マン市のサルトサーキットで開催される ル・マン24時間レースで2名の日本人ドライバーが優勝しています。
出典:http://www.motorsportmagazine.com/history/sports-cars/friday-flashback-1995-le-mans-24-hours
ひとりは1995年大会優勝の関谷正徳選手。この年のル・マン24時間にイギリス・国際開発レーシングの一員としてマクラーレンF1GTRで出場した関谷選手は見事、総合優勝しています。
もうひとりのル・マン24時間覇者は2004年大会での荒聖治選手です。日本・チーム郷の一員としてアウディR8で出場、日本人ドライバー二人目の優勝を果たすと共にプライベーターチームであるチーム郷に初優勝をもたらしました。
アメリカで開催される『インディ500』での日本人ドライバー最高位は2003年に元F1ドライバーである高木虎之介選手が記録した5位が最高です。
そして最も有名なカーレースが『F1モナコグランプリ』です。
モナコでの勝利は他のF1レースの3勝に匹敵すると言われるほどの難コースで開催されるモナコグランプリでの日本人最高位は2011年にザウバーで出場した小林可夢偉選手の5位です。
なお、モナコグランプリでポイントを獲得した日本人ドライバーは二人しかおらず、ひとりは小林可夢偉選手でもうひとりは中島一貴選手です。
世界三大カーレース『ル・マン24時間レース』『インディ500』『F1モナコグランプリ』の全てに出場した経験がある日本人ドライバーは唯一、中野信治選手のみです。
F1モナコグランプリ・ヒストリックを制した日本人ドライバーが久保田克昭選手
出典:http://www.planexcars.jp/
F1モナコグランプリのもうひとつのレースである『モナコグランプリ・ヒストリック』。
2年に1度、伝統のF1モナコグランプリと同じ市街地コースで行われるモナコグランプリ・ヒストリックは『戦前のグランプリカー』『1950年代のスポーツカー』『1970年代のF3』『1978年までのF1』など、7つのカテゴリーで争われるレースです。
このモナコグランプリ・ヒストリックに参戦している日本人ドライバーが『久保田克昭選手』です。
クラシック・チーム・ロータス・ジャパンの代表でもある久保田選手は、2014年モナコグランプリ・ヒストリックに1973年式F1 ロータス72Eで参戦、見事、予選ポールポジション&優勝という完全制覇で日本人初となるモナコグランプリウィナーを達成しました。
出典:http://www.planexcars.jp/
長いモナコグランプリの歴史でも日本人ドライバーが優勝したのは久保田克昭選手ただひとりです。この快挙はもっと称えられるべきでしょう。
古くから世界のカーレースに挑んできた日本人ドライバーですが、やはり世界の強豪の壁は厚いようです。そのなかでも世界の頂点に立った関谷選手、荒選手そして久保田選手の快挙には頭が下がります。