世界三大耐久レースのひとつがデイトナ24時間レース
デイトナ24時間レースは、ル・マン24時間レース、スパ・フランコルシャン24時間レースと合わせて世界三大耐久レースと呼ばれています。
この由緒あるデイトナ24時間レースの1992年大会で、日本人ドライバー&日本車が初めて総合優勝を成し遂げました。
出典:http://www.thetruthaboutcars.com/
デイトナ24時間レースとは
デイトナ24時間レースの会場は、アメリカ・フロリダ州デイトナに存在するデイトナ・インターナショナル・スピードウェイです。毎年1月最終週・2月上旬に開催され、1962年に3時間レースでスタートした後、1966年から24時間レースに変更されています。
レース形式はル・マン24時間レースを手本としており、3~4人のドライバーが1台のマシンを走らせ、24時間で最も長い距離を走行したチームが優勝となります。
デイトナ24時間レースは冠スポンサーにより名称が変更され、1991年以降はロレックスがスポンサーとなっており『ロレックス・デイトナ24時間レース』と呼ばれています。
出典:https://www.bobswatches.com/watch-resources/24-hours-at-daytona
優勝したドライバーにはロレックス・デイトナが贈られますが、裏蓋には『WINNER ROLEX 24 AT DAYTONA 2013 Winner』(4桁数字は開催年度により異なる)と刻印され、世界に3つ(または4つ)しかない超レア物として時計マニアの垂涎の的となっています。
デイトナ24時間レースで初めて総合優勝した日本人と日本車
出典:https://nissan-heritage-collection.com/DETAIL/index.php?id=124
デイトナ24時間レースで初めて総合優勝したマシンが『日産・NISMO R91CP』です。
1983年からグループCクラスレーシングカーを手掛けた日産は、外国製シャシー+日産エンジンを経てR90型からオール自社製マシンにトライしR91CPを開発しています。
R91CPは当時まだ珍しいマテリアルであったカーボンファイバーを多用し、軽量化と高剛性を実現。800馬力を発生するVRH35Z V8DOHCツインターボエンジンをカーボンモノコックシャシーに搭載し、優れたパフォーマンスを発揮。見事1992年デイトナ24時間レース総合優勝車となりました。
この1992年デイトナ24時間レース優勝ドライバーは、
- 長谷見昌弘
- 星野一義
- 鈴木利男
- アンデルス・オロフソン(スウェーデン)
以上の4名であり、初の日本人ドライバー+日本車による総合優勝を果たしています。
なお、日産は1994年大会でも300ZX-Tで総合優勝しており優秀さを証明しています。
当時の最高峰日本人ドライバーである長谷見昌弘+星野一義+鈴木利男と、日産の技術の粋を結集したR91CPの組み合わせによるデイトナ24時間レース総合優勝は、成るべくして成る結果と思われがちですがかなりの苦労があったようです。しかし今見てもR91CPは凄いマシンですね。