アイドリングストップで燃費は向上するのか【バッテリー】

アイドリングストップはお得なのか?無駄ではないのか?

信号待ちなどで車が停止すると自動的にエンジンを切る『アイドリングストップ車』が増えています。

停車時の無駄な燃料消費を減らすだけでなく、環境にも貢献すると言われているアイドリングストップですが、果たして本当に燃費が向上してお得なのでしょうか。

アイドリングストップのメリット

車のエンジンは停止していればガソリンを使わず、排気ガスも出さないのでアイドリングストップは停車時間が長くなればなるほど効果があるはずです。

コンパクトカーや軽自動車を10分間アイドリングさせたときのガソリン消費量が約0.2L程度と言われており、排気ガスは約100g排出されるようです。

これだけだとピンときませんが、毎日1時間アイドリングストップすると約1.2Lのガソリンを節約でき1年間で400L以上の節約になります。

リッターあたり110円で計算しても44,000円の節約になるので、アイドリングストップにはメリットがあるようです。

その他にもアイドリングストップ装着車の多くがエコカー減税の対象になっているので、自動車税や重量税・取得税などが軽減されるメリットがあります。

デメリットを考えて賢くアイドリングストップを使うようにしよう

アイドリングストップ車は環境に優しいだけではなく、ガソリン代や節税にもなるのでメリットが大きいようですが、使い方によっては逆効果になることもあります。

アイドリングストップのデメリット

車を運転していると数秒の停止後に走り出すことがよくあると思います。特に渋滞時などはストップ&ゴーの繰り返しになりますが、このようなケースでアイドリングストップを繰り返すと燃費が悪化してしまいます。

エンジンは始動時に多くのガソリンを消費するのでアイドリングストップで節約した量以上の燃料を使ってしまうためです。

アイドリングストップのメリットの項目にも書いた、「毎日1時間のアイドリングストップを1年間続ける件」も、日々の買い物や通勤程度に車を使用している人には実現不可能な数字といえます。

このように使用条件によっては燃費向上の効果を思ったほど得られないことがあります。

アイドリングストップ車に乗っていてエンジンが停止すると違和感や不安感を感じる人もいます。特に右折待ちしているときに『エンジンが掛からなかったらどうしよう』という不安は何とも言えないものがあります。

このようにアイドリングストップにデメリットや違和感・不安感を感じるときには、アイドリングストップキャンセルボタンを押すなどして臨機応変に活用するのが良さそうです。

アイドリングストップはバッテリーを酷使する

アイドリングストップ装着車や普通の車でアイドリングストップを多用するときに、問題となるのがバッテリーへの負担増です。

頻繁にエンジン始動を繰り返すので、バッテリーの寿命が短くなったり、大容量のバッテリーが必要となることからバッテリーへの出費が増えてしまいます。

このためせっかくアイドリングストップでコツコツと節約したガソリン代も、バッテリーのコスト増加で全て吹き飛ぶ(もしくは赤字になる)ことがあるのでトータルで考えることが大切になってきます。

アイドリングストップ車で交換用バッテリーの高額さに悩んだときには、カー・エイドの激安バッテリー市場がおすすめです。高価なアイドリングストップ車用バッテリーを安く買えるのはもちろん、車種別検索により自分の車に合ったバッテリーを簡単に見つけることができます。取り外した廃バッテリーを無料で回収してくれるのも嬉しいですね。

参考記事:車のバッテリーを自分で交換する方法【安くて簡単DIY】

夏場のアイドリングストップでエアコンが停止されると冷房能力が低下します。他にも実際の走行でアイドリングストップを多用するには様々な問題があります。

アイドリングストップ装着車は車両価格も高いので、購入を考えるときには本当に自分の使用用途に合っていてお得になるのかをよく検討してから選択するようにしましょう。


宣伝を鵜呑みにしてアイドリングストップ車を選んだものの思った効果が得られなかったり、煩わしさから機能そのものをキャンセルしてしまった人も多くいます。私自身もアイドリングストップ苦手派で、特に右折待ちでアイドリングストップ中にバッテリーが突然死したらと思うと怖くてアイドリングストップなんかしていられません。