車の燃費が急に悪化した時に考えられる原因と対処方法

急激に燃費が悪化したら要注意

ハイブリッド車の性能向上や、ガソリンエンジンの燃焼効率アップなどで、最近の車の低燃費化は凄まじいものがあります。

しかしどんなに燃費が良い車でも、走行距離が伸びていく毎に燃費が悪くなっていきます。

経年によって徐々に燃費悪化が進んでいくことは普通ですが、急激燃費悪化したときにはトラブルを疑ったほうがいいかもしれません。

車の燃費が急に悪化した時に考えられる原因と対処方法

急激な燃費悪化はトラブルの可能性が

新車時にどんなに低燃費な車でも、10年や15年経過すれば少しずつ燃費が悪くなっていきます。

メンテナンスをしっかりすることで燃費悪化の進行度合いを遅らせることはできますが、よほど大掛かりなレストアでもしない限り経年劣化の波には逆らえないでしょう。

しかし経年劣化による燃費の悪化は緩やかに起こるもので、急激燃費悪くなったときには車にトラブルが発生している可能性があります。

アクセルオフの惰性時に車が重く感じられる

アクセルを踏まずに惰性で走っているときに、ブレーキが掛かっているような重い感じがしたら、駆動系やブレーキ周りにトラブルが発生している可能性があります。

単純にサイドブレーキの戻し忘れなら解除すれば解決しますが、異音が聞こえてくるようならブレーキの引きずりや駆動系などの固着が考えられるので、早急に修理に出すことをおすすめします。

タイヤの空気圧の低下

タイヤの空気圧が極端に低下していると、転がり抵抗が増加することで燃費が悪くなります。

空気圧の低下は、車線変更やカーブ走行、ブレーキング時に車が不安定になり危険なので、定期的にチェックしましょう。

ガソリンの入れ間違い

ハイオク仕様車にレギュラーガソリンを入れるとパワーが低下することがあります。

ガソリン代が安いからといってレギュラーガソリンを入れても、パワーダウンした分アクセルを踏み込んで燃費を悪化させてしまうので、トータルで考えればむしろ損をしている可能性があります。

ハイオク仕様車にレギュラーガソリンを入れても壊れることはありませんが、できるだけメーカーの指定油種を守るようにしましょう。

参考記事:ハイオクとレギュラーで燃費に違いがあるのか

燃料カットセンサーのトラブル

アクセルを戻したときにマフラーからパンというような破裂音がしたら、未燃焼ガスがマフラー内で燃えている可能性があります。

通常アクセルオフ時には燃料カットセンサーが働き燃料を遮断しますが、制御センサーにトラブルが発生していると燃料が供給し続けてしまい燃費を悪化させてしまいます。

キャブレターの時代にはマフラーからパンパンと音をさせる車が多く走っていましたが、現在の電子制御エンジンでパンと音がしたらトラブルです。

エンジンの出力低下

スパークプラグが劣化していると着火不良を起こし、アクセルを踏み込まないと加速しにくくなるので燃費が悪くなります。

エンジン内部のパーツに不具合が生じたときも、出力が低下して燃費が悪化します。

アイドリング時などにエンジン回転が不安定になったら、一度点検をしてもらいましょう。

燃費を改善させるには

急激燃費悪化はトラブルが原因となっていることが大半です。

トラブルを起こさないためには、日頃からのメンテナンスや点検が重要になってきます。オイル交換や空気圧チェックなどを定期的に行うことで、トラブルを未然に防ぐことができます。

運転方法によっても燃費がかなり変化してきます。

急のつく運転をしない、適切な車間距離をとり速度を一定に保つ、アイドリングストップを活用する、など穏やかな運転をすることで燃費が良くなり安全運転にも繋がります。

参考記事:車の燃費を良くする運転のコツ【5つの方法】


常に車の状態に気を配っているドライバーは、燃費も把握しているのでトラブルが発生してもすぐに気づくことが多いようです。反対に車に無頓着な人は、車の状態が悪くても無理に走らそうとするためトラブルを悪化させてしまいがちです。普段と同じような乗り方で燃費が悪化したら、トラブルを疑うなど車への気遣いを持つようにしたいですね。