電気自動車はバッテリー切れになると一切動かなくなる
近年、自動車メーカー各社が開発に力を入れている電気自動車ですが、2種類あることをご存知でしょうか。
PHEVと呼ばれるモーター+バッテリーとエンジンを併用して走るタイプと、もうひとつがEVと呼ばれるモーター+バッテリーのみを使用して走る純粋な電気自動車です。
EV車は日産リーフが有名ですが、燃料代(電気料金)が安く走行性能が高いことから人気の電気自動車です。
出典:http://www.zemotoring.com/
電気自動車で走行中にバッテリー切れになったときの対処法とは
EV車で走行中に駆動用バッテリーが充電切れになってしまうと一切走行できなくなってしまいます。
ガソリン車で言うガス欠と同じで、電欠です。走行中にバッテリー残量が乏しくなってきたことを確認したら、電欠する前に安全な場所に避難して停止させましょう。
もし道路上で電欠してしまった場合は、車を人力で押して安全な場所に移動させることになります。
EV車を押して移動させるときにはシフト位置を『Nレンジ(ニュートラル)』に入れておきます。
EV車はお世辞にも軽量とはいえないので、大人の男性でも一人で押し続けるのは大変かもしれません。
また、一人で車外から押しているとハンドルやブレーキ操作ができないので車の制御ができず、あらぬ方向に走っていく可能性があります(特に坂道には要注意)。できれば二人以上で押すようにして安全を確保するようにしましょう。
駆動用のバッテリー残量が低下したときには警告灯が点き、更に走行を続けると走行性能を低下させてバッテリー消費を抑える出力制限が自動的に掛かります。
走行中に前触れもなく電欠状態になることはほとんどなく、数回の警告を経てから電欠になるので最初の警告が出たら速やかに充電することが大切です。
電気自動車で電欠したらJAFを呼ぼう
路上でEV車が電欠したときにはJAFを呼びましょう。
その場でJAF会員になることもできますが、事前に入会しておけばイザというときにスムーズに救援を依頼することができるのでおすすめです。
JAFを呼べば最寄りの充電ステーションまでレッカー移動してくれます。
なお、JAF救援が来るまでの間、EV車のキーをOFFにしておきましょう。アクセサリーやONのまま救援を待つと補機類で使用する12Vバッテリーがあがってしまい、システムの再起動が不可能になるので走行できなくなってしまいます。
出典:http://www.jaf.or.jp/profile/news/file/2011_24.htm
現在は固定された充電ステーションや自宅での充電しかできないEV車ですが、日産自動車とJAFが協力し、EV車用充電機能付きロードサービスカーの実証運用が行われています。まだ実験段階ですが本格的に実用化したらEV車の強い味方になりそうですね。
駆動用バッテリーの容量アップなどにより航続距離が延長されているEV車ですが、電欠の不安が常につきまとうために遠出で使用するのは気が引けるのが本音です。
充電ステーションがなかなか増加しないなど、EV車の現況はまだまだ課題が満載のようです。
徐々に充電ステーションが増えていますが、EV車の最大の不安が電欠であることは当分の間、解消されないかもしれません。市街地でバッテリー残量警告が点いてもなんとか対応できますが高速道路などではタイミングによっては電欠ストップの可能性があります。予防策は早めの充電しかないようです。