良い車なのに人気がないことが理由で安くなっている中古車を狙う
中古車を探していると、程度が良さそうなのに安い値段で売られている車があります。
もちろん事故車や修復歴アリの車なら安くなっているのは当然ですが、走行距離が少なくて年式も新しい車が安く売られているのはなぜでしょうか?
人気のない車種の中古車は安い
中古車市場で値段が決まる要素といえば年式・走行距離・装備・程度などです。
これらの要素ももちろん重要ですが意外に大きく影響するのが『人気車種・不人気車種』です。
街中でよく見かけるような車や多くの人が知っている車種は中古車市場でも注目されやすく、高値で店頭に並べても自然に売れていきます。
逆に名前があまり知られていない車種や、デザインが不評だったり、時代にそぐわない不人気車は自動車としての価値が劣っていなくても安くしないと売れない傾向があります。
車の事をあまり知らない人が中古車を選ぶときには、まず人気のある車種から候補を選んでいくので不人気車はますます売れにくくなって安くなります。
不人気な中古車の賢い選び方
トヨタパッソとダイハツブーン、スズキハスラーとマツダフレアクロスオーバーのように、事実上の同一車(OEM車)で販売メーカーが違う車や、トヨタノアとヴォクシーのように、同じメーカーでひとつの車を別々の名前で違う車種として販売していることがあります。
このようなケースではどちらの車種を選んでも自動車としての機能や性能は同じはずですが、販売メーカーのネームバリューや車種イメージにより中古車価格に大きな開きを生じることがあります。
参考までにカーセンサーで、トヨタパッソとダイハツブーンの中古車価格を調べてみましたが、ダイハツブーンのほうが平均で12万円も安く販売されていました。
中古車市場での人気車種は、回転率が早いので高値を保ったまま売れていきます。逆に人気のない車種は展示時間も長くなり、値下げしないと売れにくいのが実情です。
中古車販売店としても長期在庫は商品価値を下げるだけなので、安くしてでも早く売り切りたいのです。
もしあなたが狙っている中古車に兄弟車や姉妹車、OEM車があるようなら一度比較検討してみることをおすすめします。程度の良い車が安く買えるかもしれませんよ。
ステータスを重視するなら人気車種を手にする必要がありますが、名前が違うだけの同じ車なら人気のない車種を選んだ方が安く中古車を買うことができます。一時期流行したような車種も、流行遅れになると値段が安くなるので狙い目です。