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中古車の修復歴あり=事故車とは限らない
中古車のプライスボードには、修復歴の有無が義務付けられています。修復歴ありの中古車は、過去に大きな事故を経験していて安全性に問題がある車と思ってしまいますね。
しかし修復歴がある中古車が必ずしも事故車とは限りません。修復歴があっても内容によっては安く買えて安心して乗れる車なのかもしれません。
車の修復歴とは
修復歴車の定義は一般財団法人日本自動車査定協会(日査協・JAAI)、一般社団法人自動車公正取引協議会(公取協)などが定めています。そこで定められた修復歴の定義には「車の骨格部分を交換あるいは修復したもの」とされています。
骨格とはフレーム、ピラー、ルーフパネル、トランクフロアなどのことで、普通に乗っている限り損傷することがない部分です。これら箇所の損傷原因が事故によるものが多いために、修復歴あり=事故車と思われています。
小さな修理でも「修復歴あり」になる
上記で定められた骨格部分以外の交換や修理をしたときは修復歴なしのままです。軽微な板金修理はもちろんのこと、エンジン交換のような大きな修理であっても修復歴には関係ありません。
逆に小さな修理であっても、骨格部分に該当する箇所を修理してしまうと修復歴ありになってしまいます。
修復歴がある中古車のメリット・デメリット
修復歴がある中古車のメリット
修復歴がある中古車の最大のメリットが価格の安さです。車種にもよりますが、修復歴がつくことで数十万円も安くなることがあります。
修復歴がある中古車でもきちんと修理されていれば問題ありません。現在の進んだ修理技術で修復された修復歴車は、通常の使用であれば修復歴がない車との差を見つけることは難しいでしょう。
修復歴がある中古車のデメリット
修復歴がある中古車のデメリットはリセールバリューの低さです。
年式や走行距離が増した修復歴車だと買取や下取り査定が出ないこともあります。しかし安価で購入したことを考えると、リセールバリューの低さは仕方ないのかもしれません。
修復歴がある中古車を購入するときの注意点
修復歴がある中古車を購入するときは、きちんと修理されていることを確認しなければなりません。
中古車情報でおなじみのカーセンサーや、ズバット車買取比較などの中古車情報サイトでは、車の品質を第三者が鑑定して証明する制度を取り入れています。
鑑定士が鑑定した中古車や販売店であれば安心して購入できますね。
中古車を探すときに修復歴の有無は大切なポイントですが、最初から修復歴がある車を除外しないほうがいいと思います。気になる中古車が修復歴ありだったときは、修理内容や事故歴などを販売店に確認してみましょう。