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基準と期間を満たせば中古車でもエコカー減税が適用される
平成21年度から始まった『エコカー減税』は、排出ガスや燃費基準などをクリアした車の税金を軽減する制度です。
エコカー減税は新車しか受けることができないと思われていますが、中古車でも受けることが可能です。
しかし中古車でエコカー減税を受けるには基準と期間を満たすことが必要で、全ての中古車が対象になるわけではありません。
中古車でエコカー減税されるのは取得税と重量税
中古車でエコカー減税の対象となる税金は『自動車取得税』と『自動車重量税』です。
※自動車税や軽自動車税を対象とした『グリーン化特例』がありますが、こちらは新車での適用となり中古車は適用されません。
中古車でエコカー減税を受けるには自動車取得税と自動車重量税共に環境基準と適用期間を満たす必要があります。
環境基準
・電気自動車
・燃料電池自動、
・天然ガス自動車(平成21年排ガス規制NOx10%以上低減)
・プラグインハイブリッド自動車
・クリーンディーゼル乗用車(平成21年排ガス規制適合の乗用車)
ガソリン車(ハイブリッド車を含む)で平成17年排ガス規制75%低減達成車のうち以下のいずれかの燃費基準を達成している車
・平成27年度燃費基準+5%超過、+10%超過、+20%超過達成車
・平成32年度燃費基準+10%超過、+20%超過達成車
適用期間
・自動車取得税
平成27年4月1日~平成29年3月31日までに購入した中古車
・自動車重量税
平成27年5月1日~平成29年4月30日までに継続検査(車検)や登録を行う中古車
上記の環境基準と適用期間を満たせば中古車でもエコカー減税が適用されます。
エコカー減税で減額される税額はいくらなのか
出典:http://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_fr1_000028.html
エコカー減税で軽減される自動車取得税控除には5段階あります。
エコカー減税で軽減される自動車取得税控除
取得価格から45万円控除
・電気自動車
・燃料電池自動車
・天然ガス自動車(平成21年排ガス規制NOx10%以上低減)
・プラグインハイブリッド車
・クリーンディーゼル乗用車(平成21年排ガス規制適合の乗用車)
・平成32年度燃費基準+20%超過達成車
取得価格から35万円控除
・平成32年度燃費基準+10%超過達成車
取得価格から25万円控除
・平成32年度燃費基準達成車
取得価格から15万円控除
・平成27年度燃費基準+10%超過達成車
取得価格から5万円控除
・平成27年度燃費基準+5%超過達成車
自動車重量税の減免
出典:http://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_fr1_000028.html
エコカー減税で軽減される自動車重量税にはエコカー減免適用による『免税』と『50%減』、エコカー本則税率の3種類あります。
免税
・平成26年4月1日~平成29年4月30日まで間に新車登録をしてエコカー減税の『免税』適用を受けた車。
50%減
・平成24年5月1日~平成26年3月31日まで間に新車登録をしてエコカー減税の『免税』適用を受けた車。
エコカー本則税率
・エコカー減税の『環境基準』に適合した車。
環境基準を満たしていない中古車は標準税率になります。
エコカー減税によりかなり節約できるので、中古車を買うときにはエコカーであることを検討条件に入れても良いでしょう。
期限が定められているエコカー減税ですが、度重なる延長で永遠に続くと思われている人も多いかもしれません。しかし国にとって負担が大きい減税制度であることは間違いなく、いつ終了してもおかしくはありません。新車であろうが中古車であろうが、受けられるうちに受けておいたほうが良さそうです。