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車の買取業者が倒産してお金が受け取れないトラブル
国民センターに寄せられた代金の支払いに関する相談
自動車の売買で代金やキャンセル料などに関するトラブルが発生することがあります。
【事例】倒産により売却代金が支払われない
『インターネットの一括見積もりで知った買い取り業者に 300 万円で売却する契約をして車を引き渡した。入金の約束日の次の日になっても振り込まれないため、電話をしたら通じず、店舗に行ってみた ら、「倒産」の張り紙があった。どうしたらよいか。 (2011 年 11 月受付 30 歳代 男性 自営・自由業 千葉県)』
国民生活センター「増加する自動車の売却トラブル」より(検索日:2017/02/14)
上記事例は国民生活センターに寄せられた、車買取業者との契約成立後に発生した代金支払いに関するトラブルです。このように売却代金が支払われる前に倒産してしまった場合、売却代金や引き渡した自動車はどうなるのでしょうか。
計画的な倒産だと売却代金を受け取れない可能性が高い
売却代金を受け取る前に買取業者が倒産した場合、残念ながら満額受け取ることはほぼ不可能です。
倒産した業者の居所が分かっていれば債権者として代金の回収を要求できますが、倒産した事実を考えると資産が少ないことが予想されるので、回収の見込みはあまりないといえます。
引き渡した車も書類が業者に渡っていれば、自分の手元に戻る確率が非常に低くなってしまいます。
このような代金未納トラブルを避けるには、できるだけ大手の買い取り業者に売却するほうが安心できます。
小規模の買取業者にも優良店が存在しますが、他社に比べて異様に高い買取金額を提示してきたときは要注意です。相場よりもかなり高い金額を提示して、最初からだまし取る意図があるかもしれないからです。
倒産による代金未納トラブルに巻き込まれないための対策
車の引き渡しと代金受け取りを同時に行う
一番確実な方法が車の引き渡しと代金受け取りを同時に行うことです。特に小規模買取業者に売却するときは代金引換で車を引き渡すことを契約条件に明記させるべきです。
ただし大手買取業者の多くは車の引き渡し後、数日を経て入金するルールになっています。そのため車の引き渡しと代金受け取りを同時に行うことが難しいかもしれませんが、契約する前に担当者に相談してみましょう。
名義変更に必要な書類を代金受け取り後に渡す
車の引き渡しと代金受け取りを同時に行うことが厳しい場合には、車を買取業者に引き渡しても登録変更に必要な書類は代金受け取り後に渡すようにしましょう。
車検証や譲渡証明書、委任状などをいったん預かっておき、代金受け取りを確認した後に書類を渡すようにします。
もちろんこの場合にも契約条件に車の引き渡し日や代金の入金日、書類を渡す日を明記して証拠を残すようにします。
怪しい買取業者には売却しない
倒産や代金未納リスクを避けるには、倒産しそうな怪しい買取業者に売却しないことです。そのためネットなどの一括査定サービスに登録している大手業者の中から売却先を選ぶと安心です。
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多数の車買い取り業者が登録されているのでココだけで売却の最高額がわかります。
一括査定サービス登録している業者は財務状況などをチェックされているので、倒産リスクは低いといえます。
車を売却するときに思わぬ高値を提示されると、うれしくなって業者の言われるがままに行動してしまいますが、おいしすぎる話しには裏があると思ったほうがいいかもしれません。どんなに高値を提示してきても回収できなければ意味がないので、契約は慎重に行ってください。