ヘッドライトバルブの交換方法・交換時期【ライト切れ罰則】

目次

ヘッドライトバルブの種類によって交換時期が異なる

夜間走行の必需品であるヘッドライトにはふたつの役目があります。

ひとつは車の前方を明るく照らすことによる視界確保です。

もうひとつが自車の存在をアピールする役目です。

ヘッドライトが切れてしまうと前が見えないだけでなく、他車や歩行者などから認識されにくくなるので非常に危険です。

ヘッドライトバルブが切れてしまったときにはすぐに交換すべきですが、交換時期を知っておけば点灯不良による走行を未然に防ぐことができます。

ヘッドライトバルブの交換方法・交換時期【ライト切れ罰則】

ヘッドライトバルブ切れの罰則

ヘッドライトバルブやブレーキランプは尾灯等に該当し、切れたままの走行すると整備不良で違反切符を切られてしまいます。

尾灯等の整備不良違反では違反点数1点反則金7,000円が科せられます。切れたまま走行することがないように、運行前点検をしっかり行いましょう。

ヘッドライトバルブの交換時期

現在の自動車用ヘッドライトバルブはハロゲンHIDLEDの3種類が主流です。

交換時期はバルブの種類により異なるので、自分の車のバルブ種類を把握しておきましょう。

最も多く使われているハロゲンバルブ

白熱電球から主役の座を奪ったハロゲンバルブですが、50年以上経た現在でもヘッドライトの主力バルブとして使用されています。

ハロゲンバルブは安価なのが特徴で1個当たり1,000円~数千円程度で買えます。またユーザーが自分で交換できる点も大きなメリットです。

ハロゲンバルブの寿命は300~500時間といわれているので、毎日1時間夜間走行した場合には1~2年で寿命を迎えることになります。

明るく高寿命なHIDバルブ

バルブ内にキノセンガスを封入し、放電によって光を放つのがHIDバルブです。

非常に明るく消費電力が少ないというメリットはありますが、その強烈な明るさを求めてドレスアップ効果を狙うユーザーが、ハロゲンからHIDに交換するようです。

HIDは白熱電球やハロゲンのようにフィラメントを使用しないために寿命が長く、1,200~2,000時間程度は持ちます。毎日1時間夜間走行した場合には4~6年で寿命となります。

しかしHIDバルブは徐々に光量が減る特性があるので、暗くなったと感じたら交換時期と思った方がいいでしょう。

交換不要なLEDバルブ

近年、採用車両が増え始めたのがLEDバルブです。消費電力が極めて少なく、点灯した瞬間から最大光量を得られるのでHIDより扱いやすい点がメリットです。

基本的にLEDバルブは切れることがないので交換不要と言われています。ただし基盤などのトラブルで点灯しなくなった場合には、ヘッドライトユニット全体を交換することになるため、費用が掛かるというデメリットがあります。

ヘッドライトバルブを交換しても点灯しない場合は、ヒューズ切れの疑いがあります。ヒューズ交換後に再び切れてしまったときにはトラブルの可能性があるので、ディーラーや整備工場に修理を依頼しましょう。

参考記事:車のヒューズが切れたり飛んだした時の対処・交換方法【故障・修理】

ヘッドライトバルブの交換方法

ヘッドライトバルブが切れたときには、カー用品店やガソリンスタンド、ディーラーなどに交換を依頼する人が多いと思います。車の知識がない人は専門家に任せた方が安心できますね。

しかし業者に交換を依頼すると工賃が発生します。バルブ交換工賃は意外と高いので、自分で交換できる人はバルブだけ買ってきてDIYでの交換をおすすめします。

ヘッドライトバルブの交換方法

一般的なハロゲンバルブであれば交換は簡単にできます。

1.コネクターを引き抜く

ボンネットを開けて、バルブ切れを起こしているヘッドライドの裏にあるコネクターのロックを解除しながら引き抜きます。

2.ゴム製のカバーを外す

ゴム製のカバーを外します。ヘッドライト内に異物が入らないように、あらかじめカバーに付いているゴミや水滴などを取り除いておきましょう。

3.バルブを外す

バルブを固定しているクリップを引き起こせばバルブが外れます。

4.バルブを取り付ける

取り外しと逆の手順で新しいバルブを取り付けていきます。完成したら必ず点灯確認を行いましょう。

車種によっては手が入りにかったり、バッテリーの移動が必要となることがあります。作業前に手順をしっかり確認して、自信がないときは業者に交換を依頼しましょう。

ヘッドライトの黄ばみが気になるときはクリア塗装する方法があります

現在の車のヘッドライトは樹脂で作られています。樹脂製のヘッドライトは紫外線による劣化で細かいヒビ割れが生じ、傷に汚れが堆積して黄ばみになってしまいます。黄ばんだヘッドライトは光量が低下するので、前方が見にくくなって危険です。

もし黄ばみが気になってきたら、ヘッドライト表面を研磨してクリア塗装する方法があります。自信がある人はチャレンジしてみてください。

参考記事:ヘッドライトの黄ばみをクリア塗装で対策する方法

※記載の作業手順は一例であり、絶対的なものではありません。ご自身での作業に伴う怪我や損害は当サイトでは一切関知しませんので自己責任による作業をお願いします。


信号待ちなどの停車時にヘッドライトを消す人がいます。寿命を伸ばそうとしているのかもしれませんが、現在のバルブではほとんど意味がありません。HIDバルブの場合は点灯~消灯を繰り返すと寿命が短くなるので、不必要な消灯は避けたほうがいいでしょう。