ブリヂストンが巻き返し!?86/RRZレース向けタイヤを発売開始
トヨタ86/スバルBRZで争われるワンメイクレースは年々レベルアップが著しく、特にプロドライバーも参加可能なプロフェッショナルシリーズの過激度は市販車レースの枠を超えている感があります。そんな86/BRZレース プロフェッショナルシリーズ向けのタイヤがブリヂストンから発売されました。
参考記事:86/BRZワンメイクレースにエントリーするには【トヨタ・スバル】
出典:http://www.gomutimes.co.jp/
1サイズのみ発売されるPOTENZA RE-06Dタイヤ
画像を見てSタイヤ(競技用タイヤ)を連想する人が多いかもしれませんが、これは通常の『一般スポーツ走行用ラジアルタイヤ』として発売されています。
ブリヂストンから新発売された『POTENZA RE-06D』は、サーキット走行でのラップタイム短縮を目的に開発されたスポーツタイヤで、構造・パターン・形状・コンパウンドを専用化。ブロック剛性アップやコーナリングにおける接地性の向上により高いグリップを発揮します。
このPOTENZA RE-06Dは205/55R16 91Vの1サイズのみが発売されます。理由はズバリ、GAZOO Racing 86/BRZ レース プロフェッショナルシリーズで勝利するためです。そのため他のサイズでのラインナップ展開は今のところ告知されていません。
熾烈を極めるタイヤメーカーの開発競争
86/BRZワンメイクレースで使用できるタイヤは、クラブマンシリーズに関しては指定された各タイヤメーカーからそれぞれ1銘柄ずつ使用できるタイヤが決められています。
出典:http://toyotagazooracing.com/pages/contents/jp/86brz/pdf/86BRZ2016_RB_web_0308.pdf
対するプロフェッショナルシリーズのタイヤは、
出典:http://toyotagazooracing.com/pages/contents/jp/86brz/pdf/86BRZ2016_RB_web_0308.pdf
このようにレギュレーションブックに記載されており、サイズこそクラブマンシリーズと共通ながらその他の項目は全く別物であることが分かります。
ダンロップタイヤでクラブマンとプロフェッショナルのタイヤを比較してみます。
出典:http://tyre.dunlop.co.jp/
左がクラブマン、右がプロフェッショナルです。トレッドパターンが全く違いますね。両タイヤとも 一般スポーツ走行用ラジアルタイヤとして発売されていますが、右側は競技用タイヤにしか見えないです。
事実上クラブマンでは、ブリヂストンRE71Rの土壇場となっています。しかしプロフェッショナルでは2015年シーズンにおいてヨコハマ・ブリヂストン・グッドイヤーが優勝を分け合って終了。各タイヤメーカーの性能差が拮抗しており、ますます混沌とした争いになっています。
タイヤメーカーのプライドと威信を賭けたGAZOO Racing 86/BRZ レース プロフェッショナルシリーズはタイヤに注目して観戦するのも面白そうです。
タイヤの性能が結果を左右するレースでは優れたタイヤを追い求めいくことがレースの常ですが、ここまで過激になるのはいかがなものかと個人的には感じています。レベルアップを追究するのもいいですが、ユーザー離れに繋がっては本末転倒です。