ゲリラ豪雨や台風などによる車の浸水・水没被害が増加中
最近の異常気象がもたらすゲリラ豪雨や台風などの集中的な大雨で、車が浸水したり水没する被害が年々増加しています。
突然の大雨を避けることは困難ですが、走行中の浸水や冠水はある程度回避することができます。イザというときの対応で被害の度合いが大きく異なってくるので、車が浸水・水没したときの対処方法を覚えておきましょう。
出典:http://newsok.com/article/3083137
車が浸水・冠水したときの対処方法
車はある程度の大雨や水たまりでも走行を続けられる構造になっていますが、想定を超えた水深に進入すると車内に水が入ってきたりエンジンが水を吸って走行不可能になってしまいます。
乗用車の危険水深はフロア面を超えるあたりと言われ案外高いと思われがちです。ところがすり鉢状になっている道路や高架下などの高低差があるところでは見た目以上に水深が深いことがあり、進入して立ち往生してしまうことがあります。
多少であれば車内に浸水しても問題ないですが、エンジンが止まってしまったときには大変に危険です。
水たまり進入でエンジンが停止したときには吸気口から水を吸った可能性があるので『絶対に』エンジンを掛けようとしてはいけません。一瞬でもスターターを回したらエンジンが壊れます。
車から降りて手で押せるようなら移動させますが、無理なら放置して安全な場所でJAFなどのロードサービスに救援を依頼します。
一番の対処方法は前方に水たまりを発見したら進入しないことです。下り坂になっている先や高架下などにできた水たまりは水深が深くなっていることが想像できるはずです。無理に進入せずに引き返して迂回すれば、ほぼ浸水や水没の被害から回避できます。
車内からは水たまりの水深を知る術はありません。「大丈夫だろう」などと過信しないで引き返す勇気が、車だけではなくあなたの命を守ることに繋がります。
※ハイブリッド車や電気自動車が浸水・冠水したときには感電の危険性があるので、むやみに車のボディに触らないようにして速やかに車から離れてください。
水没して車内に閉じ込められてしまったときには
車に乗っていて水没してしまったときにはどう対処したらいいのでしょうか。
1.シートベルトを外し、窓を開けて脱出する。
2.窓が開かないときには首のあたりまで浸水するまで待ち、ドアを開けて脱出する(ある程度まで車内が浸水しないと水圧でドアが開きません)。
もし窓が開かなかったりシートベルトが外れない場合に備えて『緊急脱出用のハンマー』をダッシュボードなどに常備しておきましょう。
窓ガラスは手で叩いても割れませんし、シートベルトを切断することは人力では不可能です。イザというときのために窓ガラス破砕ハンマーとシートベルトカッターを兼ね備えた緊急脱出用ハンマーを用意しておきましょう。
水没してしまったときにはとにかく慌てないことが大切です。車はすぐには沈まないことを知っておき、慌てず適切な行動をとって脱出するようにしましょう。
ニュースなどで水たまりに突っ込んでいる車や、高架下などで浸水してしまった映像を見ることがありますが、大半は無理な進入が原因です。水深のある水たまりは同じ場所で発生するので、大雨のときには危険な道路を通らないことが一番の対処方法です。