トヨタのディーラーはなぜ4系列あるのか
外国には複数の自動車メーカーを取扱う新車ディーラー(販売店)が存在しますが、日本ではひとつのメーカーの新車を販売するディーラーばかりです。
その中でもトヨタは多くの販売網があり、新車販売ディーラーを4つの系列に分けることで違いを出しています。
トヨタディーラー系列の違いとは
トヨタのディーラーは4つの系列に分かれており、それぞれで販売している車種が異なります。
トヨタ
センチュリー・クラウン・アリオン・FJクルーザー・エスティマ・SAI・プリウス・アクア・アベンシス ・86・アイシス・ポルテなど
トヨペット
アルファード・ヴァンガード・ハリアー・マークX・マークXジオ・SAI・プリウス・アクア・プレミオ・アベンシス・86・ポルテ・ラクティス・Rush・ハイエースワゴン・サクシードワゴンなど
カローラ
エスティマ・カムリ・カローラアクシオ・カローラフィールダー・SAI・プリウス・アクア・ 86・シエンタ・ノア・スペイド・パッソ・ラクティス・ヴァンガードなど
ネッツ
ヴェルファイア・ヴォクシー・アベンシス・SAI・プリウス・アクア・86・ヴィッツ・オーリス・スペイド・ピクシス・WISH・bB・RAV4・iQ・Ist・ライトエースなど
またこれらとは別に『レクサス』が存在します。それぞれの取扱車種を見ても分かるようにディーラーにより格付けと言うかランクが存在し、購入者層が区分されています。
- レクサス→高所得者層向け
- トヨタ店→高級車や法人/営業車など
- トヨペット店→シニアファミリー層向けミディアムカー
- カローラ店→ヤングファミリー層向けコンパクトカー
- ネッツ店→若者向けスポーツカー、ミニバンなど
このように同じトヨタ製の車でも、ひとつのディーラーで全ての車種を購入できるわけではありません。
近年ではディーラー系列を統合する動きが進んでおり、ホンダはホンダカーズに一元化し、日産はブルーステージとレッドステージの2系列に統合しました。しかしトヨタだけは依然4つの系列を貫いています。
同じトヨタ車を経営会社の違いにより競合させる値引き方法
トヨタディーラーといっても、トヨタ自動車が経営しているわけではないし子会社でもありません。同じトヨタ車を扱っている同じ系列のディーラーでも必ずしも同じ会社ではありません。
例えば同地域にトヨタ店が2店あったとしても、A店とB店では経営会社が異なることがあります。
そのためトヨタ店でクラウンの購入を考えているときに、経営会社が異なる同系列ディーラーで競合させると高い値引きを獲得できる可能性があります。
プリウスなどはトヨタディーラーならどの系列でも販売しています。
そのためプリウスを扱っているトヨタ店・トヨペット店・カローラ店・ネッツ店の全てで経営会社が違うので値引き幅が異なり、競合させると販売価格に差が出ることがあります。
同じ経営会社のディーラー同士で競合させても意味がありませんが、経営会社の違いに着目して競合させればよりお得にトヨタ車を買える可能性があるので、安く買いたい人にはおすすめの方法です。
自動車販売ディーラーはその自動車メーカーが経営していると思っている人がいますが、独立した販売会社でメーカーは経営に関与していないことを理解しておきましょう。経営会社の違いを注目する人は意外と少ないので隠れた値引き法と言えます。