意外とキレイに剥がすのが難しい車のステッカー
車には結構多くのステッカーやシール、デカール、ラベルなどが貼られています。新車で購入してもエコステッカーやディーラーのラベルが貼り付けられているし、中古車なら前のオーナーが貼ったステッカーがそのままになっていることもあります。
ところがステッカーを剥がそうとしてもなかなか剥がれてくれず、破れたり糊が残ったりして、剥がす前より汚くなり後悔した経験を持つ人も多いかと思います。そこで今回は車のステッカーの剥がし方をまとめてみます。
出典:http://www.trucktrend.com/
車に貼られたステッカーを剥がすのは温めて剥がす方法が基本
車のボディやガラスに貼られたステッカーを、そのまま爪で引っかいて剥がそうとしても、貼った直後以外で剥がすことは困難です。
特に時間が経過して劣化しているステッカーは、硬化してボロボロになっているので歯が(爪が)立たないと思います。
ステッカーは糊でボディやガラスに貼りついていますが、この糊は熱を加えることで柔らかくなり粘着力が弱くなるのでドライヤーなどを使って温めていきましょう。
大面積のステッカーをドライヤーで温めるのは少し無理があるので、そのようなときはヒートガンを使うと充分に温めることができます。
ドライヤーに似た形をしているヒートガンですが、遥かに強力・高温な熱風を作りだしてくれるのでステッカー剥がしの強い味方になってくれます。
充分に温めたら端から少しずつ剥がしていきます。冷めてきたら温め直して根気よく剥がしていきましょう。
ステッカーはがしを使う方法
溶剤を使って剥がすステッカーはがしというものが販売されています。
使い方はステッカーの上にステッカーはがしを塗付または吹き付け、しばらく時間を置いたらゴムヘラなどでこそぎ落としていきます。
車用として販売されているステッカーはがしは、塗装面に対して影響がない成分となっています。車用ではないものだと塗装面を傷めることがあるので注意しましょう。
また車用のステッカーはがしでも、劣化した塗装面に使用するときには目立たないところで試してから本格的に使用するようにしましょう。
ステッカーを剥がすときにやっかいなのが残った糊の処理
温めて剥がしたり、ステッカーはがしを使った場合でも、時間が経過したステッカーを剥がすと必ずと言っていいほど糊が残ってしまいます。
よく残った糊をそのままにしている車を見かけますが、みっともない上に汚らしく見えるのでキレイに落としてしまいましょう。
残った糊を落とすにはブレーキクリーナーやシリコンオフを使うとキレイになります。
残った糊にブレーキクリーナーやシリコンオフを吹き付け、糊を溶かしながらウエスなどで拭き取っていきます。
一度で落とそうとせずに少しずつ取り除いていきましょう。塗装面の場合は最後にワックスやコーティング剤を塗っておきます。
この他にもトレーサーという円盤状のゴムをドリルに付けてステッカーを削り落とす方法がありますが、素人が行うと傷だらけにする可能性大なのでおすすめできません。
ステッカー剥がしのコツは、適した方法で行いなるべく時間を掛けないことです。不適切な道具や方法で擦りまくっていると傷を付けるだけなので、時間が掛かるときには方法が間違っていると思ってください。
※補修用の缶スプレーなどのラッカーやアクリル系塗料で塗装した部分に、ステッカーはがしやブレーキクリーナー、シリコンオフなどを用いたり、ヒートガンやドライヤーで高温に温めると塗装が溶けたり剥がれたりしてしまうので注意しましょう。ウレタン系塗料で塗装されていれば問題ありません。
新車を契約したときにステッカー類を貼らないでほしいと言えば、貼らずに納車してくれるので気になる人はお願いしてみましょう。ステッカーを貼るのは一瞬ですが、剥がすのは大変なのでよく考えて貼るようにしましょう。