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犬を車に乗せてドライブするときは様々な準備が必要
飼い犬を車に乗せてドライブすることは、犬を飼っている家庭ならあることですよね。家族と一緒に犬を連れて海や山へ行ったり、実家へ帰省したり様々なケースがあります。
しかし犬を車に乗せることは、様々な準備と注意点があります。飼い主と飼い犬が快適で安全なドライブをするためには、どのような準備と注意点があるのでしょうか。
車に犬を乗せる場所
ドライブをしているときに、犬を乗せている車を見かけることがあります。よく見かける光景としては、ウィンドウを10センチぐらい開けて犬が顔を出そうとしているような場面です。犬を助手席に乗せている人もよく見かけます。中には助手席の窓を全開にして、犬が首を出しているような場合もあります。
しかしこれは非常に危ないことなんですね。
急ブレーキをかけたときにダッシュボードまで吹っ飛んで激突したり、事故のときはフロントガラスを突き破って車外に放り出されることもあります。
窓を全開にして犬が首を出しているような場合は、対向車とすれ違うときに対向車と犬の首が衝突してしまう可能性もありますし、突然飛び出してしまうことも考えられます。更にドライバーの邪魔になることをしてくることもあって、犬が原因で事故を起こす可能性が高くなってしまいます。
これらを防ぐためには、小型犬であればケージやキャリーに入れておくことです。
中型犬や大型犬はケージに入らないので後部座席に座らせて、若干短めにリードで繋いでおきます。こうすることで、急ブレーキのときや事故のときに激突したり車外に放り出されることが防げますし、ドライバーの邪魔をすることもかなり減ります。
犬は暑いのが苦手
「犬は喜び庭駆け回り・・・」という歌があるように、犬は暑いのも寒いのも大丈夫だと思われがちです。しかし意外とどちらも苦手なようです。人間でも同じですが、暑いのや寒いのが好きな人もいれば苦手な人もいます。犬だって同じです。
車内のエアコンが効きすぎていると犬は体調が悪くなることがあります。暑すぎず寒すぎないエアコンの使い方に気を付けておきましょう。
絶対にやってはいけないことは、夏場の暑いときに犬だけを車内に残してしまうことです。ちょっとなら大丈夫だろうと思っていても、数十分で死に至ることもあります。
犬は長時間ジーっとしているのが苦手
犬を車に乗せて長時間ドライブをすることもありますよね。ケージやキャリーに入れたり、後部座席に座らせてリードで繋いでいたりしていても、犬にとってはかなりストレスになります。
ドライブをしている人間の感覚だと、休憩は概ね2時間に1回ぐらい取るのが平均でしょうか。しかし犬を車に乗せている場合は、もう少し多めに休憩を取ってあげてください。休憩のときはリードに繋いで外に連れ出して、軽く周辺を散歩するのが犬のストレスを軽減させるようです。
車の中で排泄を我慢していることもあるので、休憩のときに用を足す場合もあります。休憩時に軽く散歩をするときは、ペットボトルに水を入れたものとウンチの処理ができる袋やティッシュを持っていきましょう。
犬だって車に酔う
犬も車に酔います。ときには車内で戻してしまうこともあります。こればかりはいくら気を付けていても酔ってしまう体質はどうしようもありません。
でもドライブの3時間ぐらい前までに犬の食事を済ませてあげることで、戻してしまうことをかなり防ぐことはできます。
ドライブの直前に食事をさせるとそのまま戻してしまうこともあるので、ドライブの3時間ぐらい前を目安に食事を済ませてあげましょう。既に酔う体質の犬だとわかっている場合は、事前に獣医へ相談すると酔い止めをもらうこともできます。
車に犬を乗せるときは事前に慣れさせておいた方がいい
ここまでは、車に犬を乗せるときの注意点や車酔いの話など、「ドライブ当日」の話について書いてきました。ここからは、「ドライブの前日まで」に準備をしておきたいことを中心に書いていきます。
犬は慣れていない車に乗るのは不安なはずです。初めて車に乗るのが長距離ドライブだと、暴れたり、車酔いをしたり、体調が悪くなったりなどのトラブルが起きやすいようです。
もし長距離ドライブが初めてではないとしても、車に乗る時はいつも「動物病院で注射をしてもらうとき」や、「大好きな飼い主と数日間離れてしまうペットホテルに行くとき」など、犬にとってはあまり良くないことで車に乗っていませんか?
長距離ドライブが初めての乗車だったり、今まで好きじゃない所ばかり行っていた車に乗るのは犬も気が進まないはずなんです。できれば長距離ドライブの前に「慣らし乗車」をしてあげてください。
10分程度の短い距離でいいと思います。行き先は「犬にとって嬉しい場所」へ行きましょう。
「リードを外して走り回れる広場」や、「他の犬(友達)がたくさんいるような場所」です。「車に乗ると良いこともあるんだな」と思ってもらうことが大切です。
犬を車に乗せるときにあると便利なグッズ集
リード
リードは車に乗ることとは関係なく、お出かけするなら当然必要です。ただ、できれば2本は持っておきたいところです。
1本が切れたり無くなったりしたらとても困ります。行き先ですぐに入手できる環境ならまだ大丈夫ですが、最低2本は持っていきたいところです。
首輪
これも普段から当然付けているものですが、遠出するときは首輪にネームプレートのようなものを付けておきましょう。
仮にキャンプ場や海岸、犬にとっては見知らぬ場所などで迷子になったときに役立ちます。
飼い主のフルネームを書く必要はありませんが、「携帯電話番号」や「見かけたらお電話ください」と書いておけば大丈夫でしょう。
携帯用のウォーターボトル
犬も水分補給は大事です。普通のペットボトルでもいいですが、犬にとっては飲みにくいし車内で飲ませることが難しいので、「携帯用ウォーターボトル」があると便利です。ペットボトルとトレーがセットになっているようなものです。
水
これも当然ですが、飲ませる用だけではなく、休憩中にオシッコをしたら流す用にも必要です。オシッコを流す用として、飲む用とは別のペットボトルに入れておきましょう。
タオル(5枚ぐらい)
遊びまわって濡れてしまったり、足の裏を拭くときなど、タオルを使う場面は思ったよりも多くなります。アウトドアに行くときは特に多めの準備しましょう。
犬が好きなおやつ
食事とは別でおやつがあるといいですね。言うことをきかないときにも役に立ちます。
遊び道具(犬が好きそうなオモチャ)
アウトドアのときはオモチャがあると犬も喜びます。フリスビーやボール、シャボン玉もいいですね。
マナーポーチ(ウンチを入れる袋)
これも当然必要です。スーパーの袋をたくさん持っていってもいいですが、「マナーポーチ」という消臭効果がある袋が販売されています。犬を飼っているなら一つ持っておいた方がいいかもしれませんね。
トイレシーツ
車内でオシッコをしてしまうときはトイレシーツがあると便利です。
トイレトレー
トイレシーツを固定するときに便利です。
トイレットペーパーや新聞紙
なにかと便利です。トイレットペーパーはトイレに流せるので重宝します。
ケージ
車内ではケージに入れておくのが一番安心です。ただ、嫌がる犬もいるのでケースバイケースで。
車に犬を乗せるときに準備したいグッズ まとめ
他にも、常備薬やコロコロ、ウェットティッシュやゴミ袋など、細かいものはたくさんありますが、とりあえず紹介したものを持っていれば大丈夫です。
犬を車に乗せるのは思ったよりも大変です。安全面への注意は当然ですが、犬が快適に過ごせるような工夫をして楽しいドライブにしましょう。
