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車内で家電製品が使えるDC/ACインバーター【100V】
インバーターがあれば車内で家庭用電化製品が使える
キャンプや車中泊などで、家庭用コンセントが使えないような場所で過ごすときでも、インバーターがあれば車内で家庭用のAC100V用電化製品が使えるようになります。
携帯電話やパソコンの充電ができて、災害や震災時にとても役立つのがDC/ACインバーターなのです。
なぜインバーターが必要なのか
車内で電化製品を使うには車のバッテリーを利用しますが、そのままでは家電製品を動かすことができません。
車に搭載されているバッテリーの電気は直流(DC)12Vであり、家電製品は交流(AC)100Vで動くからです。
インバーターは車のバッテリー電源(DC12V)から電化製品で使うAC100Vを作る装置です。
車内で電化製品を使うときは、車のバッテリーと電化製品の間にインバーターを接続して電源を確保します。
インバーターを選ぶポイント
インバーターを選ぶときは「定格出力」を確認します。インバーターの定格出力電力より大きな消費電力を持つ電化製品は使えません。
電子レンジやドライヤーなど、大きな消費電力を使う場合は大出力に対応したインバーターが必要です。
しかしこのような大出力インバーターは車のバッテリーや発電機(オルタネーター)が大容量でないと電気の供給が追い付きません。
インバーターは車のバッテリーや発電機(オルタネーター)のサイズと使いたい電化製品の消費電力に合った定格出力を持つものを選びましょう。
消費電力の目安
車内で電化製品を使用するときは消費電力に注意します。ビデオカメラや携帯電話の充電、ノートパソコンなどは消費電力が5~80W程度と少ないので、ほとんどのインバーターで使うことができます。
※一般的なインバーターの定格出力は120~200W程度です。
これに対して電気ポットやドライヤーなどは消費電力が700~1500Wと非常に大きいので、車内で使用するときはそれ相応の定格出力を持つインバーターが必要です。
しかしそのようなインバーターが使えるのは、大容量のバッテリーや発電機(オルタネーター)を持つ車に限られます。
インバーターは正弦波と短形波の違いに注意する
家庭で使用しているAC100Vとインバーターが作りだしたAC100Vの電流は種類が違います。家庭用コンセントから流れるAC100Vは図Aのような規則正しい波形を持つ「正弦波」です。
しかしインバーターを使って直流から交流に変換したAC100V電流は、正弦波のような規則正しい波形にはならず、これを「短形波」とよんでいます。
短形波になる理由はインバーターが一定の絶対値を持つ電圧を作りだすためですが、精密な波形を必要とする計測器やテレビ、調光器、電気ポットなどは正弦波インバーターを使用しないと正常に作動しないことがあります。
車内で電化製品を使用するときは対応している波形と消費電力をよく確認して、それらを満たしたインバーターを使用することが大切です。
長距離ドライブや旅行のときに車内で家電製品が使えるようになると、より快適に過ごすことができます。インバーターには種類があって、どれでもいいわけではありません。インバーターを選ぶときは定格出力と波形に加えて、自分の車に適合していることを確認しましょう。