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運転者の範囲を家族に限定して事故リスクを縮小させる
自動車保険は、保険の対象となっている車の運転手を限定することで保険料を安くすることができます。その特約の中でもっとも多くの人が利用しているのが運転者家族限定特約です。
そこで今回は運転者家族限定特約について紹介していきます。
運転者家族限定特約とは
自動車保険の「契約車両を運転する人」を、記名被保険者とその家族に限定するのが「運転者家族限定特約」です。運転者家族限定特約をつけると保険料が3%~5%も安くなるので、多くの家庭が利用しています。
運転者の範囲を家族に限定して、事故のリスクを減少させたのが運転者家族限定特約です。リスクを縮小させた分の保険料が安くなっているので、家族以外の人が運転して起こした事故は補償されないことを知っておきましょう。
もし家族以外の人が契約車両を運転する可能性があるようなら、運転者家族限定特約をつけないようにします。反対に家族以外の誰も契約車両を運転する機会がなければ、運転者家族限定特約を利用するべきです。
運転者家族限定特約の補償対象になる家族は誰なのか
運転者家族限定特約の補償の対象になる家族の範囲は決まっています。
- 記名被保険者
- 記名被保険者の配偶者(内縁の夫や妻も含む)
- 記名被保険者および配偶者の同居の家族
- 記名被保険者および配偶者の別居している未婚の子供(婚姻歴がある別居の子供は除く)
注意しなくてはならないのが子供の状況についてです。婚姻歴がある子供が「別居」していると補償範囲に入りませんが、婚姻歴がある子供が「同居」していれば家族の範囲に含まれます。
これは非常に勘違いしやすことなので、子供が引っ越しをしたり、結婚や離婚をしたときは必ず自動車保険の見直しをするようにしてください。
運転者家族限定特約+年齢条件を設定しているときは補償条件に注意
運転者家族限定特約に、「年齢条件」を加えて契約しているときは補償対象になる人に注意が必要です。
たとえば運転者家族限定特約に加えて、年齢条件を26歳以上補償にしている場合、25歳以下の「同居の子供」は年齢条件を満たしていないので補償の対象外になります。
ところが25歳以下の「別居している未婚の子供」が契約車両を運転して起こした事故は補償されるのです。
この理由は年齢条件の制約範囲にあります。
- 記名被保険者
- 記名被保険者の配偶者(内縁の夫や妻も含む)
- 記名被保険者および配偶者の同居の家族
- 上記の者以外で業務に従事している使用人(家事を除く)
このように年齢条件の制約範囲の中には「別居している未婚の子供」が含まれていません。別居している未婚の子供は運転者家族限定特約の補償対象者だが、年齢条件の制約を受けることがないということです。
運転者家族限定特約の家族と、年齢条件の制約を受ける家族には違いがあると理解しておきましょう。
家族以外の人が運転するなら運転者家族限定特約をつけない
友人に車を貸したり、運転させる可能性が高い場合には運転者家族限定特約をつけないほうがいいでしょう。
運転者家族限定特約をつけた車を友人が運転して事故を起こしたときは、補償対象外で保険金がおりないからです。
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この記事のライター:自動車保険サイト管理人「結城」
運転者家族限定特約は割引率が高い特約なので多くの方が利用しています。しかし補償の対象となる人をしっかりと理解してから特約をつけないと、万が一の事故のときに保険金がおりなくて困ることになりかねません。それぞれの環境に応じてこの特約をつけるべきか検討してください。