1等級の人は自動車保険の更新ができない可能性がある
自動車保険はノンフリート等級制度によって保険料が増減します。無事故を続けると等級が上がって保険料が安くなり、事故を起こして保険を使うと等級がダウンして保険料が上がる仕組みです。
事故が連続すると最悪の場合、1等級まで下がってしまいます。1等級の問題は保険料が割高になるだけでなく、保険の更新ができない可能性があることです。
1等級は契約の面でも保険料の面でも不利な扱いを受ける
自動車保険のノンフリート等級制度においてもっともランクが下となる 1等級は、契約の面でも保険料の面でも相当に不利な扱いを受けます。
ノンフリート等級制度では事故を起こして保険を使うと、翌年の更新時に3等級ダウンします。初めて自動車保険を契約した人は6等級スタートなので、1年間に2回事故を起こすとすぐに1等級になってしまいます。
1等級になる人はあまりいないと思われていますが、確実に存在します。
1等級になると困るのが保険料の高さです。ノンフリート等級制度の最上位である20等級が63%の割引に対して、1等級は64%の割増です。
さらに現在1等級の人が翌年も1等級で更新できた場合は、1等級連続事故契約割増が適用されて64%を超える割増率になってしまいます。
そして1等級になってもっとも困るのが、保険の更新がとても困難になることです。完全に不可能とはいえませんが、1等級になった時点で翌年の契約更新を拒否される可能性がとても高くなります。
自動車保険の契約更新を拒否された時点で無保険状態となってしまい、事故を起こしても保険金は支払われません。対人・対物賠償保険も当然ありませんので、すべて自腹負担です。
もし1等級になって自動車保険の契約更新を拒否されてしまったときは、どうしたらいいのでしょうか？
等級をリセットする方法はあるのか
1等級になると契約の更新ができないなど、契約者にとってかなり不利な状態となります。しかしやり方によっては1等級の人でも自動車保険に加入できるかもしれません。
増車して新規で自動車保険を契約する
車をもう1台買って、家族名義で自動車保険に新規加入する方法があります。
新しい車で新しく自動車保険を契約すると6等級スタートです。新しい自動車保険を家族の名義で契約して、その車をあなたが運転すれば6等級の保険に加入したのと同じ状態になります。
自動車保険は家族限定特約や配偶者限定特約があるので、見かけ上は家族名義の保険でもあなたが車を運転することが可能です。
13ヶ月間無保険で過ごす
自動車保険は前契約の満期日から13ヶ月経過するまでに次の契約をしなければ等級が引き継がれないルールになっています。
そのため、13ヶ月間無保険で過ごして、14ヶ月目に自動車保険の契約をすれば新規契約扱いとなって6等級からスタートできます。
この方法の注意点は、13ヶ月間無保険となることです。この期間中に事故を起こしても自動車保険から保険金がおりません。
この期間中に車が必要になったときは自動車保険が付帯されているレンタカーを借りるか、家族や友人の車を借りて1日自動車保険に加入しましょう。
自動車保険を検討するときはインターネットの一括見積もりサイトを利用すると便利です。中でもおすすめなのが→→→保険スクエアbang！自動車保険一括見積もりサービスです。
一度の入力で複数の保険会社から見積もりがもらえて、その中から自分に合った保険会社を探すことができます。
この記事のライター：自動車保険サイト管理人「結城」
自動車保険の等級が1等級になると何かと不利な扱いを受けてしまいます。それでも契約できる自動車保険が少ないながらも存在しますし、リセットすることも可能です。1等級になると保険会社から引受拒否通知が送られてきて焦ってしまうかもしれませんが、落ち着いて対応策を検討してください。
