事故を起こしていないのに保険料が高くなったという質問
自動車保険は無事故でも保険料が上がることがある
自動車保険はノンフリート等級によって、事故による保険使用の有無を保険料に反映させています。そのために事故を起こした翌年の保険料が高くなるのです。
しかし1年間無事故で過ごしても翌年の保険料が上がることがあります。
型式別科率クラスの変動による影響
自分が事故を起こしていなくても保険料が高くなる理由のひとつが型式別科率クラスの変動です。
型式別科率クラスとは
自動車保険は保険料を算出する要因として、保険に入ろうとする車を各クラスに分類しています。
たとえば日産キューブであれば車検証の型式欄に「ANX10」と記載されていて、この型式によって保険料が決まります。
なお型式と車種はイコールではありません。同じ車種であってもグレードの違いなどによって型式が異なることがあります。
保険科率は型式で決まる
自動車保険の保険料は型式別に定められた対人賠償保険や対物賠償保険、搭乗者傷害保険、車両保険などの点数によって決まります。
この点数を決めるのは、その型式の車の過去の事故実績です。事故の実績に応じて1点から9点まであり、点数が上がるほど保険料が上昇します。対人賠償保険の場合、9点は1点の約3倍の保険料になるといわれています。
型式別科率クラスが変動すると保険料も変動する
型式ごとの保険科率は、毎年その車(型式)の事故割合によって変動します。自分が無事故であっても、同じ型式の車に乗る他のドライバーの事故率が上がれば保険料も高くなってしまいます。
反対に自分が乗る型式の車の事故率が下がれば、翌年の保険料が安くなることもあるのです。
ノンフリート等級制度の改定による保険料への影響
ノンフリート等級制度とは事故を起こさなかった人の保険料を安くして、事故を起こした人は保険料が高くなる制度のことですが、そのノンフリート等級制度の改定によって保険料が高くなることがあります。
平成25年10月にノンフリート等級制度の改定が行われました。それまではひとつのノンフリート等級にひとつの割引率しかありませんでしたが、改定後はひとつのノンフリート等級に事故有と事故無の割引率が設定されています。
このノンフリート等級制度の改定によって事故を起こして保険を使った翌年の保険料が上がるだけでなく、事故後3年間に渡って保険料が上がる可能性が浮上しました。
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この記事のライター:自動車保険サイト管理人「結城」
自分が無事故なのに保険料が高くなるのは納得できないかもしれませんが、自動車保険の仕組み上、仕方がないことなのです。型式別科率クラスの高い車に乗っている人のすべてが安全運転に努めれば、将来保険料が安くなるかもしれないですね。