交通事故の相手の怪我を補償する対人賠償保険
不幸にも交通事故を起こして人を死傷させたときに損害賠償金を補償するのが対人賠償保険です。
人身事故では損害賠償金が数億円になることも珍しくありません。対人賠償保険は多額の賠償金請求に備えるための重要な保険です。
自動車保険における対人賠償保険とは
交通事故で他人を死傷させたり、法律上の損害賠償責任を負ったときに、自賠責保険で足りなかった分を補償するのが「対人賠償保険」です。
自賠責保険の最高補償額は死亡3,000万円、後遺障害4,000万円、傷害120万円までと定められています。しかし人身事故を起こすとこの金額では支払いきれないことが多々あり、対人賠償保険への加入が必須です。
自動車保険の中でもっとも重要な保険が対人賠償保険です。
対人賠償保険の補償対象
対人賠償保険の補償対象となるのは「他人」のみです。しかし自分以外の人という意味ではありません。
自動車保険の約款を見ると補償の対象外となる被害者が記載されています。
・記名被保険者
・被保険自動車を運転中の者、またはその父母、配偶者もしくは子
・被保険者の父母、配偶者もしくは子
・被保険者の業務に従事している使用人（家事を除く）
・被保険者の使用者の業務に従事している他の使用人（家事を除く）。ただし被保険者が被保険自動車を使用者の業務に使用しているときに限る
車の運転者、被保険者の両親・配偶者、子供は他人とみなされないということです。これらの人たちが交通事故で死傷しても対人賠償保険の補償は受けられません。
対人賠償保険の保険金は過失割合によって変動する
対人賠償保険の保険金は過失割合によって大きく変動します。過失割合とは当事者間の過失責任（不注意による責任）を割合であらわしたものです。
対人賠償保険の保険金は次の公式で算出されます。
「損害賠償責任額」×「加害者の過失割合」−「自賠責保険の補償額」＝対人賠償保険の保険金額
例えば、損害賠償責任額が2,000万円で、自分（加害者）の過失割合が60%の傷害事故の場合は、2,000万円×0.6−120万円＝1,080万円が相手に支払われます。
自動車保険を探すときは無料一括見積もりサービスを利用してみましょう。おすすめのサイトは→→→保険スクエアbang！自動車保険一括見積もりです。
一番安い自動車保険を探せるのはもちろんのこと、自分に合った保険プランを検討できてとても便利です。
この記事のライター：自動車保険サイト管理人「結城」
対人賠償保険の限度額は5,000万円や1億円でも契約できます。しかし賠償金額が数億円を超えることが珍しくない昨今では限度額を無制限としておいたほうがよいでしょう。賠償額が明らかに補償限度額を超えてしまうと保険会社は示談交渉を拒否するので、無制限で契約するのがおすすめです。
