事故を起こしても等級が下がらないノーカウント事故とは

特定の事故においては等級がダウンせずに保険料も上がらない

自動車保険はノンフリート等級制度によって、事故を起こして保険を使うと翌年から等級が下がって保険料が上がります。しかし特定の事故においては等級がダウンせずに保険料も上がりません。そのことを「ノーカウント事故」とよんでいます。

ノーカウント事故とは

一般的に事故を起こして保険金を請求すると翌年から等級が下がって保険料が上昇することが知られていますが、すべての事故において等級が下がって保険料が上がるわけではありません。

ノーカウント事故に該当する特定の事故の場合は等級が下がらず、保険料も増額されません。

またノーカウント事故を起こして保険を使っても、同一契約年に他の事故を起こさなければ翌年の等級が1等級アップします。

ノーカウント事故はどんな事故なのか

それではノーカウント事故に該当する事故や特約を見ていきましょう。

搭乗者傷害保険

搭乗者傷害保険とは事故の相手の有無に関わらず部位別症状別に応じてあらかじめ定められた保険金の範囲内で補償する保険です。運転手を含む搭乗者すべてに適用されます。

搭乗者傷害保険は死亡・後遺障害・入通院一時金補償などの種類がありますが、すべてノーカウント事故に該当します。

人身傷害補償保険

人身傷害補償保険は搭乗者傷害保険と内容が重複しますが、損害金額に対してあらかじめ定められた補償範囲内で全額支払われる点が異なります。補償を手厚くするために搭乗者傷害保険と人身傷害補償保険の双方に加入することが多いようです。

ノーカウント事故に該当する特約

ノーカウント事故に該当する特約は保険会社によって異なりますが、代表的なものをあげておきます。

無保険車傷害特約
ファミリーバイク特約
弁護士費用特約

これら以外にもロードアシスタント特約や自転車傷害特約、事故時代車費用特約など適用される範囲は幅広くなります。加入している保険会社の約款やホームページなどを見てノーカウントで扱われる事故を確認しておきましょう。

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この記事のライター：自動車保険サイト管理人「結城」
ノーカウント事故は加入者の責任を問わない事故において適用されます。事故を起こすと必ず等級が下がると勘違いしている方がいますが、保険金を請求しなければ等級や保険料に影響することはありませんし、ノーカウント事故ならば等級が下がることはありません。