日産リーフの電費(燃費)は実際に安いのか

電気自動車の日産リーフは果たして経済的なのか

2010年12月から日本とアメリカで発売が開始され、2012年からは世界で量産されている電気自動車が『日産リーフ』です。

リーフはハイブリッド車とは違って100%電気で走る自動車なので、ガソリンを全く使わないクリーンな車です。

リーフのパワートレインはモーターバッテリーです。

前期型では満充電(満タン)で200Kmの走行が可能でしたが、後期型の航続距離はJC08モード280kmまで向上しています。

電気自動車の特徴と言えば静寂性加速性能です。ゼロ発進から最大トルクを発生するモーターならではの加速感は一度味わうとやみつきになるほどの魅力があります。

では、そんな日産リーフが本当に経済的で電気代が安いのか調べてみましょう。

ガソリン車と比較して日産リーフの電費(燃費)は安いのか

リーフはバッテリーに溜めた電気を使用して走る自動車なので充電が必要です。

充電には専用の設備が必要ですが、自宅(の駐車場)に充電設備を設置することができます。

一般的な家庭で使われている100Vの普通充電では28時間掛かってしまいますが、単相200Vの電源を用意することで8~11時間での充電が可能となります。

日産リーフの電費(燃費)は実際に安いのか出典:http://ev.nissan.co.jp/LEAF/

24kWhバッテリー搭載車に200V電源を使用して、夜間に充電したときの電気代は1回あたりおよそ300円となっています。

また、走行中に充電が必要になった場合には、各地にある充電設備で充電ができます。

充電設備の管理者により料金が変わってきますが、NEXCO中日本の管内にある充電設備で1回100円日産ディーラーでは会員システムに加入することで無料になるようです。

現在はまだまだ少ない充電設備ですが、将来的には電気自動車の増加に合わせるべく拡大していくようです。

そんな日産リーフを所有した場合に掛かる電気代はいくらくらいなのでしょうか。

月に1000km、年間で1万2000km走ると仮定すると月に5回、年間で60回の充電を行うことになります。

この充電を全て家庭用200V電源で夜間充電すると、1回あたり300円ですから月に1500円年間で1万8000円ほどの電気代になります。

同じ走行距離を20.0km/Lの燃費のガソリン車で走行した場合、ガソリン代が110円/Lで計算すると月に5500円、年間で6万6000円のガソリン代が掛かることになります。

これらを単純比較すると年間でおよそ5万円の差がついてしまいます。

もちろん車両価格が高額なことが電気自動車にはあるので、一概に電気代とガソリン代の差だけを見て判断することはできません。

しかし日産リーフはその価格差を上回るほどの魅力を持った車であることは間違いないようです。

※上記の比較データはあくまでも参考値で実際の数値を表したものではありません。


最近、街中で日産リーフが走っている姿をよく見かけるようになりました。その優れた経済性はもちろんのこと、電気自動車ならではの走行性能や乗り心地を求めて乗っている人も多いようです。今後は充電インフラの拡大が肝となりそうですが、それさえクリアすれば電気自動車の台数は増えていくことでしょう。