京都の峠をフォーミュラカーが全開走行する
公道をフォーミュラカーやレーシングカーが合法的に全開走行するレースが京都で開催されます。
京都市右京区にある観光名所としても有名な『嵐山-高雄パークウエイ』において日本初の都市型公道レース『京都ヒルクライム』が2016年10月2日に開催されます。
出典:http://special-stage.racing/
京都ヒルクライムとは
京都の美しい景色を一望できる嵐山-高雄パークウエイを封鎖して行われる『京都ヒルクライム』は大都市圏近郊では日本初となる公道レースです。
設定されるコースは2区間。
コースA
出典:http://special-stage.racing/kyoto-hillclimb/course-layout/
テクニカルコースと名付けられたコースAは、その名の通り4つのタイトコーナーで構成されています。ドライバーの技量が試される全長1km、標高差105mのコースです。
コースB
出典:http://special-stage.racing/kyoto-hillclimb/course-layout/
コースBとなるフォレストコースは高速区間とタイトコーナーを組み合わせており度胸とテクニックが要求されるレイアウトになっています。標高差80m、全長1kmのコースです。
参加車両は、
・フォーミュラカー
・ヒストリックカー
・レーシングカー(ナンバー無し競技車両)
・ラリーカー
・スポーツカーやスーパーカーなどの市販車
・トライク、サイドカーなどの3輪自動車
が対象で、既に100台以上の参加が決定しています。
最速タイムではなく想定タイムと走行タイムの差を競うのが京都ヒルクライム
出典:http://special-stage.racing/kyoto-hillclimb/regulation/
京都ヒルクライムでは独特なルールによって勝敗が決まるシステムを採用しています。
『トライアル・マッチング・タイム・システム』と呼ばれるルールは、通常のレースのように各選手の最速タイムにより順位が決定するのではなく、練習走行で判断した自己申告予想タイムと本番のヒルクライムタイムの差を集計してタイム差の大小により成績が決定されます。
最速タイムを競うレースにありがちな車両のパフォーマンス差による優劣決定や限界を超えることによる危険性・事故などが排除できて、車両の年式・性能が関係なくドライバーの技量に合った走りでレースそのものを楽しみながら順位を争える方式となっています。
当日にはプロドライバーによるエキシビション走行の他に『京都オートフェスタ』『痛車フェスタ』『フードトラックフェスタ』なども開催されるので家族でも楽しめそうですね。興味のある人は嵐山-高雄パークウエイに足を運んでみましょう。
今まで国内のレースといえば、サーキットや人里離れた山道や峠で行われることがほとんどでしたが、大都市圏に近い公道でのレース開催は京都ヒルクライムが日本初となります。それだけに期待が高まると同時に、今大会を成功させて毎年開催されるようになると良いですね。