車の悩みで多いのがすぐに汚れてしまうこと
週末に時間を掛けて洗車したりコーティングをしてピカピカになった愛車も、一晩経つとホコリだらけでガッカリした経験はありませんか?
屋内駐車ならまだしも、屋外の青空駐車場に停めていると、雨やホコリ・鳥のフンなどで汚れ放題だしイタズラも心配です。
特に週末ドライブ派やあまり車に乗らない人は、久しぶりに見た愛車の汚れ具合に幻滅してしまうことでしょう。
そんな悩みを持つ人におすすめなのがボディカバーです。
出典:http://www.weathertech.com/sunbrella/
想像以上に効果が高いボディカバー
ボディカバーというとネガティブな印象を持たれる方が多いと思いますが、その意見のほとんどは想像であり、実際にボディカバーを使った人の意見が少ないのが本当のところです。
私もボディカバーの愛用者で、屋外保管の車は全てボディカバーを掛けています。通算でボディカバー使用歴20年近くになりますが、デメリットよりもメリットの方が遥かに大きいと感じています。
ボディカバーのメリットは洗車後の状態を保てるということです。
ボディ形状に合ったカバー使用が前提になりますが、洗車後にボディカバーを掛けておけば2週間放置していても車はほとんど汚れません。
雨やホコリなどの汚れだけでなく、鳥のフン攻撃や猫などのひっかき傷を防止できるし、直射日光を浴びないので塗装面の劣化防止はもちろん、ダッシュボードなどの内装の劣化やタイヤのヒビ割れも抑えることができます。
ボディカバーを掛けて保管していると、どんな車種なのかが分からないので盗難されやすい車種やレアな車種の目隠し効果も期待できます。
ボディカバーを選ぶときには車種に合ったものを選ぶ
ボディカバーというとホームセンターなどにある安価なものを選ぶ人が多いですが、実はこれが失敗の原因でもあります。
安いボディカバーはS・M・Lのような大ざっぱな大きさ分類となっており、総じてボディサイズより大きめを選ぶことになります(小さいと収まらないので大きめを買う傾向がある)。
加えてボディ形状にフィットしていないのでちょっとした風でバタつきやすく簡単に捲れてしまいます。
また、安価なボディカバーは裏面が無処理なので、風によるバタつきで塗装面に擦り傷を作ってしまいます。
自動車メーカー純正のボディカバーは形状こそ車種に合わせていますが、その他は安いボディカバーと変わらないものが多く、あまりおすすめできません。
私がおすすめするのは車種別形状をした裏起毛付きのボディカバーです。
多少高価ですが上手く使えば5年程度持つし、ボディカバーの恩恵も充分に受けることができます。
なお、ボディカバーを選ぶときのポイントは、巾着袋のように裾を絞って固定するタイプを選ぶことです。
車種別形状をしたボディカバーで裾絞り固定のものなら台風でも飛ぶことはありません(実際に私は過去一度もボディカバーが飛んで行った経験がありません)。
そしてできれば防炎タイプのものが良いでしょう。
ボディカバーを掛けるときの注意点は、
- 洗車や濡れたウエスでボディを拭き上げて汚れを落としてからボディカバーを掛ける
- ボディカバーを外す前には濡れ雑巾で軽くボディカバーの汚れを落とす
- ボディカバーは洗剤をつけて洗わない(特に撥水加工されているもの)
普段の汚れはボディカバー表面を濡れ雑巾で拭く程度で充分に落ちます。洗剤をつけて洗うといつまでも泡落ちしないだけでなく残った洗剤成分が塗装面に悪影響を与えてしまうので、酷い汚れでも水洗いだけに留めておくようにします。
安価なボディカバーは通気性が皆無なので蒸れを心配しますが、裏起毛付きのようなボディカバーの多くは表面からの水は通さず、裏側からの蒸気は逃がすような通気性のある生地を使っているのであまり心配はありません。
通勤や買い物などで毎日乗る車には適しませんが、週末にしか車に乗らない人やあまり動かさない車の保管にはボディカバーを掛けることをおすすめします。
新車で購入した車でも青空駐車を繰り返すと3年程度で色あせしてしまいます。しっかりとしたボディカバーを使っていれば10年近く経っても塗装面がほとんど劣化することなく艶を保つことができます。たしかに脱着の手間は掛かりますが、それを上回るほどの効果があると思います。