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止まるときに同乗者の頭がガクガク動いたらカックンブレーキです
ひとりで運転しているときには気づかなくても、誰かを乗せているときに止まるたびに頭が前につんのめったりしませんか?
これが『カックンブレーキ』です。特に市街地や渋滞などストップ&ゴーの繰り返しでカックンブレーキをやられると同乗者は酔ってしまいます。
言葉に出さなくても『運転が下手な人』と思われてしまうことも。スッと静かに止まれれば全体の運転もスムーズになるので、意識してカックンブレーキを直してみましょう。
なぜカックンブレーキになってしまうの?
自動車のスピードを落として止まるにはブレーキを踏みますが、スピードが出ているときの踏力のまま停止させるとカックンと止まってしまいます。
スピードが高いときと低いときではタイヤの回転数に違いがあります。たくさんタイヤが回転しているときのブレーキ力のままスピードが落ちていくと次第にブレーキ力が勝ります。
そうすると停止寸前のゆっくり回っているタイヤを一気に止めてしまうため、急激に車が停止してカックンブレーキになるのです。
カックンブレーキにならないブレーキの掛け方とは
カックンブレーキにならないブレーキングに特別なことは何もなく、基本に忠実に運転することで克服できます。
適切な車間距離をとる
前車との車間距離が短すぎると頻繁にブレーキを掛けてしまうのでカックンブレーキを誘発してしまいます。前車とのスピード差を吸収できる適切な車間距離をとりましょう。
市街地の場合は何か目標物を決めて、前車が通過してから約2秒後に自分の車が目標物に達すれば充分な車間距離といえます。
ブレーキは余裕を持って少し早めのタイミングで掛ける
車は急には止まれません。ブレーキを掛けるタイミングが遅ければ、それだけ急激に車を止めなければなりません。
スムーズに車を止めるには少し早めにブレーキを掛け始めて、ジワッとしたブレーキングで余裕をもって安全に停止させましょう。
停止寸前にブレーキを少し緩める
車が止まる寸前に少しブレーキを踏む力を緩めてあげると、カックンブレーキにならずにスッと止まることができます。
でも車が止まらないほど緩めてはダメですよ。車の減速に合わせたブレーキ踏力を、ペダルに与えてあげることがポイントです。
これができれば同乗者に『えっ、止まったの?』と言われるほど静かでスムーズに車を停止できます。
もちろん慣れるまでは安全な広い場所で試して、ブレーキングを練習してみましょう。カックンブレーキから解放されれば運転に余裕を持つことができて、より安全運転に繋がりますよ。
どんなに格好良い車に乗っていても、ブレーキングが下手では台無しです。同乗者も落ちついていられませんね。子供やお年寄りが車に酔う原因になるともいわれているカックンブレーキを直して、スムーズなブレーキングを実現しましょう。