最高速度250km/h以上!スーパーカートとは
カートというと一般の人は遊園地にあるようなゴーカートを思い浮かべると思いますが、車好きならレーシングカート(KART)またはアメリカのカート(CART)を連想するでしょう。レーシングカートにはいくつかカテゴリーがあり、最高峰がスーパーカートです。
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スーパーカートとは
レーシングカートに付いていないカウルを装着しているのがスーパーカートの最大の特徴です。フォーミュラカートとも呼ばれます。
レーシングカートにはないクラッチを備えており、6速シーケンシャルトランスミッション、ハイパワーなエンジンを装備。カートコースより遥かに大きい富士スピードウェイや筑波サーキットなどの4輪用サーキットでもレースが行われます。
スーパーカートのクラス分けは4つ
スーパーカートには4つのクラスがあり、それぞれのクラスで争われます。
SK1
2サイクル125cc以下または4サイクル250cc以下のエンジンをベースに無制限のチューニングが可能。6速シーケンシャルトランスミッションのギア比設定によっては、最高速度250km/h以上にも達するのがSK1クラス車両です。
レーシングカートにはない前後ディスクブレーキや、カウルによる空力効果で、コースによってはスーパーGT300クラス並みのタイムを叩き出すスーパーカートの最高峰クラスです。
SK2
2サイクル125cc以下のヤマハYZ125エンジンをノーマルで使用するのがSK2クラスです。
SK1と同様に、シーケンシャルトランスミッションや前後ディスクブレーキ、カウルを装備してスーパーカートの中で一番人気があるクラスです。イコールコンディションに近いために、最もドライバーテクニックが要求されるのがSK2クラスです。
SK3
2サイクル85~125cc以下の遠心クラッチを装備したエンジンを搭載するのがSK3クラスです(トランスミッションは不可、フロントブレーキはYZ85エンジンクラスのみ可)。
通常は主にカートコースで走行することが多いようですが、ギア比を調整することで4輪用サーキットも走行できます。
スーパーカートを安価に楽しめるSK3クラスですが、最高速は180km/h以上に達します。
SK4
ワンメイクエンジンを使用するのがSK4クラスです(4サイクル250cc、ヤマハWR250)。
6速シーケンシャルトランスミッション&クラッチ、前後ディスクブレーキやカウルを装備して、カートというよりもフォーミュラカーに近く、スーパーカートのカテゴリーでは最も速いクラスです。
スーパーカートの速さを動画で見る
筑波サーキット2000でのスーパーカート走行動画です。57秒台が出てますね。やはりコーナリングスピードが圧倒的に速いのが分かります。
富士スピードウェイでのスーパーカート決勝レース動画です。クラスが分かりませんが1分50秒台が出ています。
ドイツ・ホッケンハイムリンクを走行するスーパーカートです。最高速度230km/h以上出てますね。カートというよりもフォーミュラカーを見ているようです。
やはりスーパーカートは速いですね。しかしカウルによる空力効果は、通常のレーシングカートとは違った安定性を感じさせますね。安定しているといってもこのスピードですから、操るには相当なドライビングテクニックが必要なようです。
小さくて軽い、ハイパワーエンジンに空力効果と、車が速く走る要素を全て備えたスーパーカートには多くのファンがいるようです。有名レーシングドライバーの多くがスーパーカート経験者なのは、動画を見ればその理由が分かりますね。スーパーカートをレンタルしてくれるカートショップもあるようなので、機会があったらチャレンジしてみてください。