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車の維持費で大きな割合を占めるガソリン代を節約したい
ガソリン車にしても、ハイブリッド車にしても車を所有していると一番気になるのが『ガソリン代』ですね(電気自動車は除く)。車を買うときに燃費を重視して車種を選択したり、1円でも安いガソリンスタンドを探してガソリン代を安くすることに敏感な人は多いようです。
ところが燃費の向上に最も肝心な車の運転方法や扱い方に無頓着で、非常に無駄なガソリンを浪費していることに気づいていない人がとても多いのには驚かされます。燃費に対して正しい知識を身に付けて、目先のことだけではなくトータルでの維持費削減を実現してみましょう。
まずは燃費の測り方から
最近の車には『燃費計』が付いていることが多いようです。燃費計が付いていない車や燃費計が付いていても給油毎の燃費を知りたいときには『満タン法』での燃費測定がよく用いられます。
満タン法とは
- ガソリンスタンドで満タンに給油する。このときに給油したガソリン量を記録しておくこと。
- 給油後にトリップメーターを”ゼロ”にリセットします。
- いつも通りに運転します。
- ガソリンが減ったら給油しますが、給油量とトリップメーターの走行距離をチェックしておきます。
- 走行距離÷給油量で出た数字で前回の給油に対する平均燃費が分かります。
この満タン法を正確に行うコツは、給油時にいつも同じ条件で給油することです。例えばセルフ給油の場合、あるときには自動停止が効いたら給油を止めて、またあるときには自動停止後もギリギリまで給油したとすると同一条件にはなりません。
セルフ給油と店員が給油してくれるフルサービスのGSでも給油量が異なってしまいます。できるだけ同じ店舗で同じように給油することが正確な燃費を引き出すポイントです。
なお、カタログ燃費を見て車を買った人は、実際の燃費にガッカリするかもしれません。カタログ燃費はある一定の条件で測定されているので、実際の走行での燃費とは大幅に異なる場合がほとんどです。車は実際に道路を走らせるものなので、自分の運転での実燃費を比較材料にしましょう。
車の燃費を向上させる運転のコツ
車の燃費はドライバーの運転方法で大きく変わってきます。たとえば、あなたが普段の市街地走行で15km/Lの燃費だとしても、同じ車でサーキットを走行すると燃費が5km/Lほどに低下してしまうほど運転方法による燃費の影響が大きいのです。
燃費向上のコツ
1.「急」のつく運転をしない
車のエンジンが最もガソリンを消費するのが『加速時』です。信号で止まる度に急加速を繰り返すと、見る見るうちに燃料計の針が動くのが分かります。また、低いギアで高回転を多用して運転することも燃費を悪化させます。燃費を向上させるには穏やかに加速した後、一定のスピードを維持することが一番効果的です。
豆知識:下り坂などでギアをニュートラルに入れて燃費を良くしようとする人がいますが、現在の車はアクセルOFF時の走行では燃料カットが働くので、ニュートラル走行すると逆に燃費を悪化させます。また、ニュートラル走行は非常に車の挙動が不安定になるので、カーブを通過する際に急激なスピンなどを引き起こしやすく大変危険です。
重要!:下り坂で燃費を良くするためにエンジンを切って走行させることは非常に危険なので止めましょう。ブレーキの倍力装置やパワーステアリングなどが作動しなくなるので車の制御が不能になります。
2.アイドリングストップを活用する
走行中にエンジンを切ることは言語道断ですが、信号などの停車時には積極的にエンジンを切ってみましょう。アイドリング時には意外とガソリンを消費しています。無駄なアイドリングを減らすことで燃費は向上します。
注:アイドリングストップを多用する場合にはバッテリーのコンディションに注意して、必要なら新しいバッテリーに交換しましょう。
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3.適切な車間距離をとる
充分な車間距離をとることで前方車のスピード変化を吸収することができ、一定の速度を保ちやすくなりガソリンの消費を抑えることができます。
また、車間距離を詰め過ぎると事故や違反につながるので注意しましょう。
4.タイヤの空気圧には要注意
タイヤの空気圧が燃費に影響することを知らない人が多いようです。空気圧が低いと抵抗が増え、燃費が悪くなります。
しかし、燃費を気にして空気圧を高くし過ぎると乗り心地が悪くなったり、跳ねて滑りやすくなるなどの不具合が生じてしまうので車に表示されている適性空気圧の範囲内に収まるよう調整しましょう。
月に1度はタイヤの空気圧チェックをしたいものです。
5.余分な荷物は車から降ろす
トランクの中に積みっぱなしにしている荷物がないでしょうか?車は重くなればなるほどパワーを必要としてガソリンを消費してしまいます。
普段使わない荷物は降ろして、車を倉庫代わりにしないようにしましょう。
以上、燃費を良くする運転のコツを5つ挙げてみました。
この他にも、車の点検や整備を定期的に行うことも重要です。
定期点検やオイル交換などをきちんと行うことで、車の調子が維持できて燃費の悪化を防止することができます。また、車の不具合も早く発見できて安全にもつながります。
いかがでしょうか?燃費を向上する方法といっても特別なことをするわけではないと分かって頂けたと思います。
いくら燃費の良さを謳い文句にしている車でも、乗り手が乱暴なら単なるエゴカーに早変わりです。
穏やかな運転をすれば燃費が向上するばかりではなく、安全運転にもつながり一石二鳥ですね。
とにかく安いガソリンを求めてガソリンスタンドを探すのもいいですが、乱暴なアクセル操作では全てが帳消しになってしまいます。また、燃費向上グッズなどに頼るよりも穏やかな運転のほうが遥かに燃費向上には役立つことを知っておきましょう。