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あおり運転に効果的な対策や対処方法はあるのか
日常的に車を運転しているなら、ほとんどの人があおり運転をされた経験があるでしょう。とても「イヤ」ですよね。
そもそもあおり運転をするヤツはバカなんです。人生においてバカに関わる時間ほど無駄なことはありません。
できるだけ華麗にスルーするため、この記事を読んで事前に対策をして対処方法を学んでおきましょう。
あおり運転とは
あおり運転という行為は昔からありましたが、2017年6月に起きた「東名高速夫婦死亡事故(Wikipedia)」あたりから特に注目をされ始めました。ニュースでもよく見ます。
「あおり運転」とは具体的に以下のような行為です。
- 後ろを走っている車が車間距離を詰めてくる
- 横を走っている車が幅寄せをしてくる
- 前を走っている車がわざと蛇行運転やノロノロ運転をして妨害する
- クラクションを鳴らして威嚇してくる
- 不必要なハイビームをしたりパッシングをしてくる
- 強引に割り込んでくる
- 前を走っている車がわざと急ブレーキをする
- どこまでも執拗に追いかけてくる
- その他周囲に敵意を持って危険運転をする行為
バカがやりそうなことばかりですよね。こういったあおり運転をされたときにあなたはどうしますか?また、どうすれば良いのかを事前に考えてありますか?
あおり運転への対処を間違えると「死」にも繋がります。あおられてからあたふたしても遅いんです。これ以上「あおり運転が原因で死亡事故が起きた」なんていうニュースは見たくないですよね。
あおり運転をされないための事前対策
まずは事前の準備からです。どんなに気を付けて車を運転する人でも「あおり運転は避けられないもの」です。
しかし事前に対策をするとかなりの確率で回避することができますし、あおり運転をするバカに遭遇してしまったとしても、危険の度合いがかなり少なくなります。
ドライブレコーダーをつけておく
これはもう絶対です。「ドライブレコーダーをおすすめします」ではなく、ドライブレコーダーは「絶対に」付けてください。義務化されないのが不思議なぐらいです。あおり運転対策だけではなく、交通事故で自動車保険の査定で有利になる場合もあります。
また、あまり知られていない効果としては「自分の運転も変わる」ということです。撮影していることを意識すると安全運転を心がけるようになり、口汚い言葉を発することも減りますよ。
安いものから高価なものまでありますが、必ず「前も後ろも撮影できるドライブレコーダー」を選ぶようにしてください。あおり運転は後ろからされる場合が大半ですから。
おすすめドライブレコーダー
他にも高価で高性能なドラレコはありますが、これは高性能なのに価格が安くてもちろん前後カメラ、そして素人でも取り付けが簡単ということです。Amazonの評価を見ていただけたらわかるかと思います。うちの車にもこれを取り付けています。
後方録画中のシールを貼っておく
個人的な体感ですが、このステッカーは間違いなく効果があります。あおり運転の対策に限って考えたら、ドライブレコーダー「だけ」を付けるよりもステッカー「だけ」を付けた方が効果はあります。もちろんどちらも付けていただきたいところです。
ただしこの「後方録画中」のステッカーは一つだけ弱点があります。「頭がとち狂った人」や「ボケた老人」などには効果がありません。ステッカーを見て「録画されたらマズい」なんていう判断をしないからですね。
だからステッカーで抑止力を発揮して、ドライブレコーダーで証拠能力を有するという二重の使い方をしましょう。
その他「あればベター」なあおり運転の事前対策
舐められにくい車に乗る
あおり運転をするようなバカは、バカなりに相手を見てあおっているわけです(頭がとち狂った人やボケた老人を除く)。
あおられやすい車は皆さんが想像するような車種ですね。軽自動車全般やかわいらしいコンパクトカーなどです。
極端な話ですが、窓が真っ黒のフルスモークにしたベンツのSシリーズだったらあおらないでしょう。バカはきちんと見ているんです。
みんながそういう車に乗れるわけではないですが、車を買うときの検討する項目として「できるだけイカツイ」というのを付け加えても良いでしょう。
「子供が乗っています」のステッカー
このステッカーを見ることで、中には「チッ仕方ねーか」と見逃してくれることもあるようです。あくまでも「無いよりはマシ」程度の効果だと思います。
子供がいないのに貼っているのも変ですし、車がダサく見えますしね。まあ徹底的にあおり運転対策をするなら貼ってもいいでしょう。
入れ墨のアームスリーブ
もちろん冗談ですが、それでもあおり運転対策グッズとして売られているので一定の効果はあるんでしょう(笑)
バレたときや、本職の人に見つかってしまうと逆に危険なことになってしまいます・・・。バレないコツは、肌との境い目に腕時計などをしておくことだそうですよ(笑)
あおり運転をされたときの対処・対策方法
さて事前の対策をしているにも関わらず、あおり運転をするバカに遭遇してしまった場合の話です。
下記のことを意識しておくだけで命が助かる可能性すらあります。
あおられても相手にしない
道を譲る
まずは「道を譲る」。これに限ります。
「急いでいる」とか「トロトロ走っているのがムカつく」というタイプのバカは道を譲ればブーンと走り去っていきます。
あおられたら焦らずに、安全を確認してからハザードを点けて路肩などに停車します。
そしてやり過ごした後に、決して「あおりに負けた」と思わないことです。「バカと関わらなくてよかった~」「華麗にスルーできてよかった~」などと思いましょう。
店舗に入る
あおられている途中でコンビニやドラッグストアなどがあれば、そこに入ってしまうのも一手ですね。
ほとんどのバカとはそこでお別れです。バカ面でこちらを睨みながらブーンと行ってしまうでしょう。
ただし店舗の駐車場へ一緒に入ってくるタイプのバカは要注意です。これについては後述する「もしあおってきた相手が車を降りてきたら」を確認してください。
警察署や交番の前に停車する
いくらあおり運転が大好きなバカでもここまで追ってくることは無いでしょう。
警察署や交番の前ですら一緒に停車するようなバカであればそれはもう異常者です。これも後述する「もしあおってきた相手が車を降りてきたら」を確認してください。
高速道路では料金所へ
高速道路で執拗なあおり運転をされたときは、なかなか路肩も無いし店舗や交番もありませんよね。
高速道路上でどうにもこうにもならなさそうなバカに狙われた場合は「料金所」に向かうのが最も効果的です。
料金所には道路公団の職員が必ずいますし、警察官が待機していることもあります。
中にはパーキングエリアやサービスエリアに行けばいいという人もいますが個人的にはあまりおすすめしません。もしバカがそこまで付いてきたときに、被害が大きくなるからです。
パーキングエリアやサービスエリアは時間帯や場所によって無人に近い場合があります。無人の広場にわざわざ停車してしまうのはバカの思うつぼです。そういったことからトラブルが大きくなる可能性があるのでおすすめしません。
高速道路で料金所まで行けないレベルのバカに遭遇したら
高速道路で命の危険を感じるレベルのあおり運転をされた場合は料金所まで持たない可能性がありますよね。
そういった場合は躊躇なく携帯電話で110番してください。同乗者がいればかけてもらえばいいし、一人の場合はできるだけ安全を確保しながら110番してください。
運転中の携帯電話は道路交通法違反ですが、緊急事態なので仕方がありません。ほとんどの場合は違反を取られることはないでしょう。
電話するときは、「高速道路の〇〇付近であおられています。命の危険を感じます。至急来てください」のように伝えます。あとはオペレーターの指示に従ってください。
もしあおってきた相手が車を降りてきたら
あおり運転に対して路肩や店舗に停車してやり過ごそうとしても、怒り狂ってどうしようもないバカが車を降りてくることがあります。
車のドアを全部ロックして窓を閉める
まずは身を守るためにドアをロックして窓を閉めましょう。そうしないと引きずり出されて殴られたり刺されたりする可能性もあります。
目線を合わせず車から出ない
バカが降りてきて怒鳴ったりドアを開けようとしても目を合わせないでください。仮に車をバンバン叩いていてもです。
目を合わせると攻撃的に見えることもあるのでますます怒り狂う可能性があります。「野生のサルに出会ったら目を合わせてはいけない」という言い伝えと同じ主旨ですね。
すぐに110番する
そしてすぐに110番をしてください。中には電話をかけるそぶりを見せただけで逃げていくバカもいるでしょう。
110番に繋がったら「あおり運転で相手が暴れています。緊急で来てください!殺されそうです!場所は〇〇です」のように伝えます。
何が起きているのか、緊急を要すること、できるだけ正確な場所、を簡潔に伝えます。
電話を切ったら警察官が到着するまで待ちます。場所にもよりますが数分~15分以内には来てもらえるでしょう。
あおり運転をされたときに絶対やってはいけないこと
あおり運転をされたときに対応を間違うと命にも関わる重大事故に繋がります。
あおり運転に対して間違った対処
相手にやり返そうとする行為
「やり返したらダメ」これが大原則です。でもやり返したくなる気持ちはよくわかります。
でもバカと同じ土俵に立ってはいけませんよ。やり返した時点で自分もバカの同類だと思いましょう。私だって気持ちは下の動画と同じです(笑)
しかしやり返した後で警察沙汰になったとしても、喧嘩両成敗扱いで結局どちらも違反になってしまいますよ。
バカを華麗にスルーするスキルを身に付けてください。
スピードを上げて逃げようとしてしまう行為
無理に逃げようとしてもあおり運転が好きなバカは喜んで追いかけてきます。
そして後ろを気にしながらスピードを上げて逃げたら大事故に繋がる可能性が高くなります。
急ブレーキをかけてしまう行為
「相手にやり返さない」と似たようなことになりますが、急ブレーキをかけて脅かそうとするのもやめましょう。
バカが逆上してしまうし、もし急ブレーキが原因で衝突した場合は事故処理でバカとやり取りしないといけなくなるんですよ。
考えただけで時間の無駄ですよね。急ブレーキもやめましょう。
ドアを開けて外に出てしまう行為
「あおられたら車の外に出ない」、これも必ず守ってください。「冷静じゃないバカ」と対峙する必要はありません。
相手が弱そうなガキんちょやただのオッサンだったら、こっちから降りていって胸ぐらでも掴んでやろうかと思ってしまいます。でも相手は「冷静じゃないバカ」なんです。刃物を持っている可能性もあります。
弱そうなアンちゃんやオッサンが降りてくるということは何か「後ろだて」があるという考え方もあります。例えば実は武道の達人とか、もう一人屈強な同乗者がいるとか、武器を隠し持っているとか、何か勝てる根拠があって降りてきているかもしれません。
見た目が弱そうだからといって油断しないようにしましょうね。
高速道路で途中停止してしまう行為
高速道路でどんなあおり運転をされても道路上で停止してはいけません。
冒頭でも紹介した「東名高速夫婦死亡事故」も結果的に高速道路上で停車したことによって命を失っています。
あおり運転は様々な状況で起きますが、この「高速道路上で停車する」という状況が最も死亡事故に繋がる可能性が高いはずです。
自宅や目的地に向かってしまう行為
あおり運転が怖いからといって慌てて自宅に帰るのはやめましょう。
わざわざバカに自宅を教えているようなものです。しつこいタイプだと自宅に攻撃をしてくることもあります。
また、自宅以外でも会社や子供の習い事先、友人の家なども同様です。
あおり運転をされる原因は自分で作っているかも
ここまであおり運転をするヤツのことをさんざんバカと書いてきました。
しかし、もしかしてあなた自身が「あおられるバカ」になっている可能性はないのでしょうか。
あおり運転をするようなバカはどうしようもないとしても、もしかしたらきっかけを作っているのは自分かもしれません。
ここであおり運転をされてしまう原因について考えてみましょう。
あおり運転のきっかけになりやすい行為
ハッキリ言って「あおられやすい人」というのは、本人に原因があることが多いわけです。
バカが持っている「あおり運転スイッチ」をパチーンと入れているのはあなたかもしれません。
それではあおられる人のどういう行為がバカをイラつかせているのでしょうか。
青信号になっても発進しない
交差点で青信号になったのに、前の車が発進しなかったらぶっちゃけ超イラつきますよね。
青信号を教えてあげようと思ってクラクションを「プッ」と鳴らしたら、ミラー越しに「ギロッ」と見られて発進する感じ。正直ムカつきますよね(笑)
「あおり運転スイッチ」がパチーンと入る行為です。
車線変更の割り込み・入り込み
例えば片側2車線の道路で、余裕が無いスペースに車線変更で入り込んでくるような行為です。
入り込まれた方は減速しないと危ないのでイラっとしますよね。これもあおられる原因を作る行為になるので、余裕を持った車線変更をしましょう。
ちょっと無理して入ってしまったなと思ったら、ハザードを3回ぐらい点けて感謝の意を表しておきましょう。でも基本的には無理な入り込みはしないということです。
ウインカーを出さない・出すのが遅い
日本一ウインカーを出さない県は岡山県でしたっけ。
ウインカーを出さずに車線変更をしたり、右折左折をするような行為です。これもはっきり言ってイラっとしますね(笑)
無理やり道路に出てくる
よくあるのが、道路沿いのコンビニやドラッグストアなどから出てくるときに、「なんでそのタイミングなのー?バカなの?」と言いたくなるような出方ですね。
まあほとんどの人がイラっとするでしょう。バカの「あおり運転スイッチ」がパチーンと入る行為です。
高速道路の追い越し車線
これはあるあるですよね。高速道路でいつまでも追い越し車線をノロノロと走っていたら迷惑ですね。
後ろからパッシングをされたりクラクションをプッと鳴らされることもあるでしょう。
中にはそれを「あおられた~」とか言っている人もいるので困りますね。まさにあおられるバカです。
あおられて仕方ないとまでは言いませんが、わざわざ自分からあおられる原因を作る行為なので注意しましょう。
ライトの使い方(ハイビーム)
悪気は無かったのに夜間走行でハイビームを切り替え忘れていることは無いでしょうか。
前から来た車のハイビームはもちろんのこと、後ろの車がずっとハイビームだったらムカつきますよね。
「あおり運転スイッチ」がパチーンと入ってしまったら、後ろに回られてあおり運転が始まりますよ。
ノロノロ運転
制限速度をオーバーしてでもスピードを出せ!と言ってるわけじゃないですよね。
例えば50キロ制限の道路で40キロ弱ぐらいで走行していたら・・・まあ普通の感覚なら後続車はイライラしてしまいますね。まして片側1車線なら。
「制限速度内で走っているんだからいいだろ!」という反論なのかもしれませんが、ある程度流れに乗らないノロノロ運転はむしろ危ないんですよね。
さらに助手席の人と談笑しているのが見えたときなんかは、「しゃべってないではよ行けや!」となってしまいます。
これもあおられる原因の一つです。
交通違反をした
あおられる側がなにかしらの交通違反をしたときのことです。
あおり運転をするバカの中にも「間違った正義感の強いバカ」というのがいます。
他人が一時停止を怠ったりギリギリ信号無視をしたのを見かけたときに、「あのヤロー、俺がこらしめてやる!」と正義感を振りかざすヤツがいるんですよね。
言うまでもないですが、交通違反はしないように気を付けましょう。
実は自分もあおる側のバカ
これって結構多いんです。他人のあおり運転には厳しいのに、実は自分もやっているというパターンです。
ムカつく相手に車間距離を詰めたり、必要以上にクラクションを鳴らしたり、パッシングをしたり、という感じです。
「横柄な運転」をしているヤツをあおってやろうというバカもいるんですね。
「あおるバカ」でもあり、「あおられるバカ」でもあるという救いようがないケースです。
その他あおられる原因
他にいくらでもありますよね。
薄暗いのに無灯火とか、ブレーキを何度も踏みすぎるとか、蛇行運転をしているとか・・・いろいろと。
まあ人間関係と同じで、他人に気遣いができずにイライラさせるような人はあおり運転も受けやすいということですね。端的に言うと「気が利かない人」「自分勝手な人」という感じでしょうか。
あおり運転をするバカが一番悪いのは間違いないですが、自分があおられる原因を作っている「あおられるバカ」になっていないのかを今一度考えてみてください。
あおり運転を華麗にスルーするための心構え
基本的な考え方としては、「あおり運転をするようなバカは相手にしない」ということになります。ストレスを抱えるのもイライラするのもやり返そうとするのも時間の無駄ですしね。
「バカは華麗にスルーする」、それでも関わってきたら手際よく対処するということです。
そしてもう一つ大事なことは「自分もあおられるバカにならないようにする」ということです。他人のことは批判するけど意外と自分もやっている人は多いものです。