ナンバープレートカバーの禁止で違反・罰金【ドレスアップに注意】

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ナンバープレートにカバーを装着するのは禁止で違反

車のドレスアップにナンバープレートカバーを装着することが流行りました。

中にはスピード違反のオービス逃れを狙ったナンバープレートカバーも発売されていて、付けていた方もいるかもしれません。

しかし平成28年(2016年)4月に改正された道路運送車両法によってナンバープレートカバーが全面的に禁止となりました。

透明のナンバープレートカバーでも違反になる

ナンバープレートカバーの禁止で違反・罰金【ドレスアップに注意】
出典:www.mlit.go.jp/common/001118305.pdf

平成28年4月に改正された道路運送車両法でナンバープレートの表示義務が明確化されました。

それまでは「自動車の運行中でもナンバー(番号)が判読できるように見やすい位置に取り付ける」という割と緩い規定でした。そのため番号が見えればOKという解釈からか、昼間でも認識しにくい透過率の低さを持ったナンバープレートカバーが堂々と売られて、装着していた車がいたのも事実です。

しかし新基準ではナンバープレートカバーそのものが装着禁止となりました。この改正によってたとえ無色透明のカバーであっても装着していたら違反になって、50万円以下の罰金となってしまいます。

ナンバープレートを囲むフレームも規制の対象

ナンバープレートの周囲を覆うフレーム(枠)を付けている方も多いと思いますが、新基準ではフレームも規制の対象となっているので要注意です。

具体的にこのように規定されています。

ナンバープレートカバーの禁止で違反・罰金【ドレスアップに注意】
出典:www.mlit.go.jp/common/001118305.pdf

規定の寸法を満たしたフレームでナンバープレートの文字がすべて判読できれば装着OKです。しかし文字の一部でも覆うようなフレームはNGです。シールやステッカーを貼ってナンバープレートをドレスアップすることも禁止となりました。

なおバイク(オートバイ)についてはフレーム自体の使用が禁止となったので、装着している人は速やかに外しましょう。

その他には

  • 汚れた状態
  • 回転させて装着する
  • 折り返して装着する

以上に関しても明確に禁止となっています。

平成33年(2021年)4月1日以降はさらに厳しくなる

平成28年4月に改正された道路運送車両法のナンバープレート表示義務明確化は5年間の猶予期間が設けられていて、平成33年4月1日から全面適用されます。

全面適用されるのは平成33年4月1日以降に登録された車から対象となるので、それまでに登録された車は現在の猶予期間中の措置が適用されます。まだ先の話しですが今後のために新基準を覚えておきましょう。

新基準はナンバープレートの位置や角度まで明確化される

ナンバープレートカバーの禁止で違反・罰金【ドレスアップに注意】
出典:www.mlit.go.jp/common/001118305.pdf

平成33年4月1日から全面適用されるナンバープレート表示義務明確化によって、ナンバープレートの位置や角度が規定されます。国産車の純正取付け位置なら問題ありませんが、オフセットや位置を移動してカスタマイズすることはかなり困難になりそうです。

日本のナンバープレート装着を前提としていない外車(特にフェラーリやランボルギーニなど)はかなりブサイクな位置にナンバープレートが付くことになりそうです。

新基準ではナンバープレートを固定するボルトに装着するカバーまで規定されています。

  • 直径28mm以下、厚さ9mm以下
  • 番号を被覆しないこと
  • 脱落するおそれがないこと

ナンバープレートのドレスアップにこだわる人にとっては非常に居心地が悪い新基準かもしれません。しかし知らなかったではすまないので、ルールを守りながらカーライフを楽しんでいきましょう。


ナンバープレートは犯罪が起きたときに車両を特定する重要なパーツです。その割に今までの規定は緩すぎだったと個人的には思っています。今回の改正で厳格化されたのはある意味必然といえるでしょう。