全塗装した車は評価が下がって売りにくいのか
全塗装した車に乗っていると、気になるのが買取査定に対する影響です。
通常は車の塗装をやり直して全塗装するには相当の理由がないとやらないはずです。そのため一般的に全塗装した車は買取査定評価が下がるといわれています。
車の全塗装とは
車の外装パーツに色を塗ることを塗装といいます。通常の塗装は事故による傷や凹みを修理したり新品の部品に交換した際に行われますが、その多くは部分塗装です。
しかし修理箇所が広い場合は車全体を塗り直すことになりますが、このことを全塗装とよんでいます(オールペイント、オールペンともいいます)。
全塗装はお金と手間が掛かる作業です。また車の価値にも影響するので部分塗装とは区別して評価されます。
車の全塗装は2つの理由で行われる
修理による全塗装はできれば避けて通りたい、仕方なく行われるネガティブな修復作業といえます。車の塗装品質は純正状態が一番いいとされているので、全塗装した車は塗装品質に対してマイナスイメージをもたれてしまいます。
ところが世の中には、オーナーの欲求を満たすことを目的に全塗装を施すこともあります。趣味車を違う色のボディカラーに全塗装したり、古くて価値のある車をレストア(復元)して全塗装するのは、ポジティブな理由で行われる全塗装といえます。
全塗装した車の買取査定評価はケースバイケース
全塗装した車で気になるのが売却や下取りでの買取査定額です。一般的に全塗装した車はイメージが悪くて買取査定評価が下がるといわれていますが、査定額がアップするケースもあるようです。
全塗装がマイナス査定になるケース
- 普通の車なのに全塗装をしている
- その車の純正色のラインナップに存在しないカラーに全塗装している
普通の車が全塗装をしていたら過去に大きな修復を経験していることが疑われます。部分塗装でなくて全体を塗装し直しているということは、修理範囲が非常に大きかったことをあらわしているからです。
このような理由で全塗装された車は、たとえキレイな状態であっても事故車扱いとなって買取査定が減額されてしまいます。
純正色以外のカラーに全塗装している車もマイナス査定です。低年式車の色褪せを直す目的で全塗装したならまだしも、高年式車が純正色以外に塗られていると中古車市場で売りにくい車になってしまうからです。
全塗装がプラス査定になるケース
- 希少性の高いスポーツカーやカスタムカーなどに全塗装をしている
- 旧車や名車のレストア過程での全塗装
趣味性の強い希少車にオリジナル塗装を施すと、さらに希少価値が上がって買取査定額がアップすることがあります。
過去の名車や旧車をフルレストアした場合の全塗装も、その車の価値を高めてくれます。ただし、これらはあくまで例外であって、普通の車ではあり得ないケースといえます。
車の全塗装は費用が高いうえに買取査定が下がるので、できればやりたくない作業です。しかしやむを得ず全塗装してしまった車を売却するときは、できるだけ多くの買取業者に査定をお願いしてみましょう。
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全塗装した車は買取業者によって判断が異なります。可能な限り多くの買取業者から査定をもらうのが1円でも高く愛車を売却するコツです。
たとえ純正色と同じカラーであっても全塗装した車は価値が下がってしまいます。全塗装の費用は思ったよりも高額で、よほどの理由がなければやらないと思いますが、くれぐれも一時の感情で愛車を全塗装しないようにしてください。特別な車でない限り後悔しますよ。