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車のホイールナットは様々なサイズや種類がある
車のホイールはハブボルトとホイールナットで車体に固定されています。
しかしホイールナットは様々なサイズや種類があるパーツです。またホイールとの相性もあるので、現在付いているホイールナットが必ずしも次のホイールに使えるとは限りません。
今回は意外と分かりにくいホイールナットについて紹介していきます。
ホイールナットにはサイズがある
ホイールナットにはサイズがあって次のように表記されています。
M12×P1.25 21HEX
この場合はネジの直径が12mm、ネジの山の距離が1.25mm、対辺21mmのホイールナットになります。
ホイールナットは自動車メーカーによって適応が異なる
ホイールナットのサイズは自動車メーカーによって、ある程度の決まりがあります。
M12×P1.5
トヨタ・ホンダ三菱・マツダ・ダイハツ
M12×P1.25
日産・スバル・スズキ
M10×P1.5
ホンダ・スズキの軽自動車
M10×P1.25
スズキ・ダイハツ・スバル・マツダの軽自動車
M14×P1.5
トヨタランドクルーザー100/200系・レクサスLS460・ホンダレジェンド・日産GT-R NISMOなど
現在はOEM生産(相手先ブランドによる生産)の車が増えているので、エンブレムのメーカー=製造メーカーとはならないことがあるので注意してください。
ホイールナットの種類
車のホイールナットは形状の違いによる種類があります。たとえ同じサイズであっても種類が違うと使えないので注意が必要です。
取り付け座面の違い
出典:http://www.kyoei-ind.co.jp/sangyo/NUT&BOLT.html
ホイールナットとホイールは取り付け座面を接点としています。主にテーパー座(60度)が使われていますが、自動車メーカーによって違う座面形状を採用していることがあります。
テーパー座ナット
ホイールとの接触面が60度のテーパー角になっているホイールナットです。純正ホイールの他に社外ホイールでも採用されている、最も多く使われている座面形状です。
球面座ナット
主にホンダ車の純正ホイールナットで使われています。ホイールと接触する面が丸い球面になっていて、R12球面座ナットともよばれます。テーパー座ナットに似ていますが互換性はありません。
平面座ナット
主にトヨタ車の純正ホイールナットや、日産・三菱の一部の車種使われています。フランジ(つば)とワッシャーが付いている点が他のナットと異なり、ワッシャー付ナットともよばれています。
ナット先端形状の違い
ホイールナットは先端に穴が開いている貫通式と先端が閉じている袋式があります。
どちらを使っても問題はありませんが、長すぎるハブボルトに全長が短い袋式ナットを組み合わせるとホイールを固定できないことがあります。
車に合ったホイールナットの選び方
ホイールナットにはサイズや種類があることが分かって頂けたかと思います。
自分の車に合ったホイールナットの選び方をまとめると以下のようになります。
- ネジの直径は何mmなのか
- ネジの山の距離は何mmなのか
- ナットの対辺幅は何mmなのか
- 取り付け座面形状(テーパー座or球面座or平面座)
- 貫通式or袋式
これらの情報にすべて合致したホイールナットを選ぶようにしましょう。
ホンダ車のホイールナットは特に注意する
ホンダ車で使われている球面座ナットは特に注意が必要です。球面座ナットは一見するとテーパー座ナットと見分けがつきません。
社外ホイールに交換したときにホンダ純正ナットを流用するとホイールとナットが点で接触することになり、ナットが緩みやすくなるので非常に危険です。
高価なタイヤ・ホイールを守るには盗難防止ホイールナットがおすすめ
通常のホイールナットは19mmか21mmのレンチがあれば外せるのである意味、無防備といえます。
高価なタイヤ・ホイールを盗難から守るには盗難防止ホイールナットに交換すると効果的です。
マックガードは独自の花柄キーパターンを持ち、専用工具でないと脱着することができません。
しかもキーパターンはすべての製品で異なっているので、付属の専用工具でないと解錠出来ません。マックガードは高い防犯性能を誇るロックナットとしておすすめです。
スタッドレスタイヤや社外ホイールに交換するときは、今付いている純正ホイールナットがそのまま使えるとは限りません。ハブボルトやホイールに適合していないホイールナットを無理やり使うと、走行中にホイールが脱落することがあります。