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定期的に確認したいエンジンオイルの量
車のエンジンオイルの量は定期的な確認が必要です。
エンジンオイルは多すぎても少なすぎてもダメで、常に適正量入っていることが求められるからです。エンジンオイル交換はショップ任せでも、量の確認くらいは自分で行いたいものですね。
そこで今回はエンジンオイル量の測り方と目安、見方について紹介していきます。
エンジンオイルは適正量を守る
カーショップなどでエンジンオイル交換を依頼すると、オイルレベルゲージのHより多くオイルが入れられていることがあります。日本人はなぜか多めにオイルが入っているほうが安心するらしく、クレーム防止のために多めに入れているようです。
しかしこれはトラブルの元です。なぜならばオイル量が多すぎると本来オイルが回ってはいけない部分にオイルが回ってしまい、エンジンに負担を掛けてしまうからです。
エンジンオイルの適性量はオイルレベルゲージのHとLの真ん中か、ややHよりくらいです。少ないときはつぎ足すことで補えますが、多すぎると抜く手間がやっかいです。
カーショップなどでオイル交換を依頼するときは、あらかじめオイル量を指定しておくことをおすすめします。無用なトラブルを避けるためにもエンジンオイル量には注意しましょう。
エンジンオイル量の測り方
エンジンオイル量はエンジンについているオイルレベルゲージで確認します。オイルレベルゲージはオイル汚れもチェックできるので、定期的に確認することによりオイルの状態を常に把握しながら車に乗ることができます。
エンジンオイルのチェック方法は以下の通りです。
1.車を平坦な場所に停める
傾斜のある場所だとオイル量を正確に測ることができません。
2.ボンネットを開けてオイルレベルゲージを探す
オイルレベルゲージの先端はオレンジや赤色をしているのですぐに分かると思います。車種によってはマニホールドなどの高温になりやすい部分に位置することがあるので、やけどに注意してください。
3.オイルレベルゲージを引き抜いてウエスなどで拭く
オイルレベルゲージは真上に上げるようにして引き抜きます。引き抜いたゲージについたオイルをウエスなどを使って拭き取ります。
4.オイルレベルゲージでオイル量を確認する
ゲージ部分を拭き取ったオイルレベルゲージを再びエンジンに差し込んだらすぐに引き抜きます。レベルゲージのFとLの間にオイルが付着していれば適性量です。
レベルゲージには2本のラインがあり、上側(F)が上限ラインで下側(L)が下限ラインです。上限ラインより上にオイルが付着していたら入れ過ぎです。下限ライン以下だったら適性量まで補充します。
オイルレベルゲージでオイル量を確認するときは、毎回ゲージについたオイルを拭き取ってから測定するようにしないと意味がありません。
5.オイルレベルゲージはしっかりと戻す
測定後のオイルレベルゲージはしっかり奥まで差し込んでおきましょう。中途半端に差し込んでおくとオイル漏れの原因になります。
エンジンオイルの汚れはレベルゲージを白いウエスで拭くと分かります。しかし新品のオイルに交換直後であっても、エンジン内に残っていた古いオイルの影響で必ずしも透き通ったあめ色にならないことがあるので、レベルゲージに付着したオイルだけを見て劣化具合を判断することは困難です。
オイル量はレベルゲージで確認して、劣化具合や交換時期は走行距離や前回交換してからの経過時間を判断材料にするのが基本です。
車を買ってから一度もボンネットを開けたことがないという人が多いようですが、せめてエンジンオイル量くらいは自分で点検したほうがいいと思います。こまめな点検がトラブルを予防して、余分な出費を抑えて節約に繋がるからです。