ブレーキパッドの寿命が近づくと異音が発生する
車を構成するパーツの中でもっとも重要なブレーキ。もしブレーキが効かなくなったら危なくて乗ってられませんよね。
現在の車で主に使われているディスクブレーキは壊れにくくてトラブルが起きにくいので、メンテナンスフリーだと勘違いしている方も多いようです。
ブレーキがキィキィと鳴り始めたらブレーキパッドの寿命かもしれません。
ブレーキパッドとは
ブレーキパッドとはブレーキを構成する主要パーツです。ディスクブレーキの場合、ブレーキペダルを踏んだ力がブレーキパッドをディスクローターに押し当てて、その摩擦で制動力を生み出してスピードを減速します。
ブレーキは摩擦を発生させて車を減速させる装置なので、徐々にブレーキパッドが摩耗していきます。ブレーキパッドが摩耗して寿命に近づくとブレーキ鳴きとよばれる異音が発生すことがあります。
ブレーキパッドの交換時期
一般的にブレーキパッドは2~3万キロを目安に交換とされていますが、使用頻度や走行条件によって大きく違いがあります。
ブレーキパッドは新品時に約10mmの厚みがあります。これが2~3mm程度まで摩耗した時点で交換するのがいいでしょう。
ブレーキパッドが2mm程度まで摩耗するとブレーキを掛けたときにキィキィ、ゴォゴォといった異音を発生するようになります。このような異音がしたらすぐにブレーキパッドを点検してください。異音がしたまま走り続けるとディスクローターを痛めることがあります。
ブレーキパッドの交換費用
ブレーキパッドは車種によって値段の差が大きいパーツです。一般的な車種のブレーキパッドの交換費用は以下の通りです。
- 4輪分のブレーキパッド交換費用 5,000~20,000円プラス工賃
- 前輪分のブレーキパッド交換費用 3,000~10,000円プラス工賃
スポーツカーや高性能車などはさらに高価になることがあります。
ブレーキパッドを交換しないとどうなるのか
摩耗したブレーキパッドを交換せずにそのまま放置すると、ブレーキが効かなくなって重大な事故を起こすかもしれません。
また、摩耗したブレーキパッドはディスクローターやブレーキドラムに損傷を与えてしまい、余計な交換費用が発生してしまいます。
ブレーキパッドが摩耗したままの走行は危険な状態である上に、無駄な出費を強いられるということです。
定期的な点検を行って、ブレーキパッドの残りが3mm以下になったら交換するようにすれば、安全を確保しながら無駄な出費を抑えられます。
もったいないからといってブレーキパッドをぎりぎりまで使う人がいます。しかし総合的な維持費や安全面を考えると、残り3mm程度で交換したほうがいいでしょう。ブレーキパッドを含むブレーキ周りは非常に重要な保安部品なので、異音がしたら早めにプロに点検してもらうことをおすすめします。