海外旅行で車を運転するときの自動車保険はどうなるのかという質問
日本で加入した自動車保険は海外の事故では使えない
海外で車を運転する場合でも交通事故のリスクは付きまといます。万が一に備える自動車保険(任意保険)ですが、日本で加入した自動車保険は基本的に海外では機能しません。
保険は予測されるリスクに基づいて保険料を設定する商品ですが、日本の自動車保険は国内で車を運転する場合を想定していて、海外で車を運転することは想定していません。
そのために海外で車を運転して起こした事故は補償の対象外となるのです。
海外で自動車保険を使う方法
海外で自動車保険を使うには2つの方法があります。
- 海外旅行保険に自動車運転損害賠償責任特約を付帯する
- 渡航先で現地の自動車保険に加入する
海外旅行保険に自動車運転損害賠償責任特約を付帯する
通常の海外旅行保険では自動車の運転や使用上の賠償責任に関しては補償対象外です。
ところがオプションで「自動車運転損害賠償責任特約」を付帯すると、海外で起こした交通事故の補償を受けることができます。
しかしこの特約には様々な注意点があります。
- 補償は無制限ではない
- 補償を受けられる国がアメリカやカナダに限定されることが多い
- 渡航先でレンタカーを借りたときはその保険が優先される
- 渡航先で購入した車や知人の車を運転して起こした事故は補償されない
海外で事故に遭ったときの怪我の治療費は、自動車運転損害賠償責任特約に入っていなくても通常の海外旅行保険で補償されます。
渡航先で現地の自動車保険に加入する
一時滞在の旅行と違って海外赴任や留学、移住するときは現地の保険に加入することになります。
しかし渡航先で保険に加入するときは、その国での運転経験や保険に加入した実績を求められることがあります。
そのような場合には、海外赴任者や移住者などを対象にした海外保険仲介会社を利用することになります。アメリカなど、利用できる国は限定されますが、日本での運転経験や保険加入実績を考慮してくれるので補償内容は問題ないようです。
なお、保険とは別件ですが、海外で車を運転するときは国際運転免許証の取得が必要です。
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この記事のライター:自動車保険サイト管理人「結城」
海外旅行先で使える自動車保険に入っていても、補償額が著しく低額であったり、免責金額が非常に高額であることが多いので、日本の保険の感覚でいると痛い目に遭うかもしれません。交通法規やマナーも国内とは違うので、運転には十分に注意してください。