自動車保険の事故有係数適用期間とは【いつまで】

自動車保険の保険料が高くなる事故有係数適用期間

事故を起こして保険を使うと翌年から保険料が上がります。このときに事故有等級が適用されますが、事故の内容や等級によって適用期間や割引率、割増率が異なります。

ここでは保険料に大きな影響を与える事故有係数適用期間について紹介していきます。

事故有係数適用期間とは

事故有係数適用期間とは2012年10月に改定されたノンフリート等級制度から導入されていて、事故有係数を適用する期間のことです。

なぜ事故有係数適用期間が導入されたのか

事故有係数適用期間が導入される前は、同じ等級ならば無事故のドライバーも、事故を起こしたドライバーも同じ保険料でした(同じ保険会社、同じ契約条件の場合)。

例えば13等級のドライバーが事故を起こして翌年から10等級にダウンした場合と、1年間無事故で過ごした9等級のドライバーが10等級に上がった場合でも、両者の保険料に差がありませんでした。

しかし1年間無事故で過ごしたドライバーと、事故を起こして翌年から等級がダウンしたドライバーを比較すると、事故を起こしたドライバーのほうが再び事故を起こす契約者リスクが高いといえます。

そのため同じ等級であれば事故の有無に関係なく保険料が同じなのは、保険料負担に不公平が生まれるという考えから事故有係数適用期間が導入されました。

事故有と無事故で生じる割引率・割増率の差

ノンフリート等級制度で前年度の契約を継続する場合の割引率・割増率はこのようになっています。

等級 無事故係数(割引率・割増率) 事故有係数(割引率・割増率)
1等級
64%
2等級
+28%
3等級
+12%
4等級
-2%
5等級
-13%
6等級
-19%
7等級
-30%
-20%
8等級
-40%
-21%
9等級
-43%
-22%
10等級
-45%
-23%
11等級
-47%
-25%
12等級
-48%
-27%
13等級
-49%
-29%
14等級
-50%
-31%
15等級
-51%
-33%
16等級
-52%
-36%
17等級
-53%
-38%
18等級
-54%
-40%
19等級
-55%
-42%
20等級
-63%
-44%

6等級までは事故有と無事故の割引率・割増率に差がありません。しかし7等級以上になると割引率に大きな差が生じています。

事故有係数適用期間はどのくらいなのか

 

3等級ダウン事故を起こしたとき

3等級ダウン事故を起こした翌年から3年間は「事故有等級」となります。3年間を無事故で過ごすと「無事故等級」に戻ります。事故を起こした年から数えて4年経たないと無事故等級に戻れないということです。

 

1等級ダウン事故を起こしたとき

1等級ダウン事故を起こして自動車保険を使用すると、翌年は「事故有等級」が適用されます。その後の1年間を無事故で過ごすと「無事故等級」に戻ります。事故を起こす前の割引率に戻るまで2年掛かることになります。

 

同じ年に2回事故を起こしたとき

同一年度に2回事故を起こしてしまったときは2回分の「事故有等級」が発生します。同一年度に3等級ダウン事故を2回起こしたときは6年間、事故有等級が続いて、事故を起こす前の割引率に戻るまで7年掛かります

 

2年連続で事故を起こしたとき

3等級ダウン事故を2年連続で起こしたときは、同一年度に2回事故を起こしたときと同様に6年間に渡って事故有等級が続きます。

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この記事のライター:自動車保険サイト管理人「結城」
事故有係数が適用されると長期に渡って保険料が上がってしまうので、保険会社の変更を考える方がいます。しかし等級情報は各保険会社で共有されているので、保険会社を変更しても事故有係数は消えません。その場合には自動車保険を解約して13ヶ月経過すると等級情報が消滅しますが、再び自動車保険に加入するときは6等級に戻ることになって、結局のところ保険料が高くなってしまいます。