自動車保険を満期前に途中解約して乗り換える時の注意点
契約期間中に自動車保険を乗り換えるときは等級の引き継ぎに注意する
満期日を迎えた自動車保険を他社に乗り換えるのは非常に簡単です。基本的には今契約している保険の満期日に合わせて、新しい保険を契約するだけです。
しかし今契約している自動車保険を途中解約して他社に乗り換える場合は少し面倒です。手続きを間違えると等級引き継ぎができなくなることがあるので気を付けましょう。
自動車保険を満期前に途中解約するとデメリットが多い
自動車保険はできるかぎり満期日を迎えてから乗り換えることをおすすめします。なぜならば途中解約はデメリットが多いからです。
解約返戻金が減ってしまう
自動車保険を途中解約した場合、年払いで納めた保険料は「短期率」を基に返金されます。
短期率とは満期日までの残り月数に応じて返金する利率を決めたものです。
解約返戻金の短期率は以下の通りです。
経過日数 | 7日まで | 15日まで | 1ヶ月まで | 2ヶ月まで | 3ヶ月まで | 4ヶ月まで | 5ヶ月まで |
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経過日数 | 6ヶ月まで | 7ヶ月まで | 8ヶ月まで | 9ヶ月まで | 10ヶ月まで | 11ヶ月まで | 12ヶ月まで |
たとえば年払い保険料が60,000円で、契約から8ヶ月15日経過した時点で自動車保険を解約した場合は
60,000円×(1-0.85)=9,000円が返戻金となります。
短期率表を見て分かるように単純に月割りした金額よりも少なくなるので、自動車保険を途中解約すると損をしてしまいます。
手続きが多くなる
自動車保険の途中解約は自分で行わなければなりません。さらに新しい自動車保険の契約も必要なので二度手間です。
自動車保険を途中解約して他社に乗り換えるときは、保険の空白期間ができないようにします。旧保険の解約日と新保険の始期日に空白があると、その間の事故は補償されません。
等級の進行が遅れる
満期前に自動車保険を乗り換えると、等級の進行が遅れる可能性があります。
たとえば現在の保険の契約始期日と乗り換えた保険の契約始期日が6ヶ月ずれている場合、等級アップが6ヶ月間遅れるので、その分余計に保険料を払わなければなりません。
ただし保険期間通算特則を使うと等級アップがスムーズに進行します。
※保険期間通算特則とは新旧の保険契約を合算して1年契約とみなす制度です。
保険期間通算特則を使える保険会社は限られるので、事前に確認してください。
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この記事のライター:自動車保険サイト管理人「結城」
自動車保険を乗り換えるときは、よほどの理由がない限り今の保険の満期日を待ったほうがいいでしょう。ただし満期日の翌日から7日以内に新保険の手続きを終わらせないと、等級が引き継げずに6等級からやり直しとなるので注意してください。