車両保険の免責の意味と保険料節約

車両保険に免責を設定して保険料を節約する

自動車保険車両保険を付帯させるべきか悩んでしまいます。特に若い方や等級が低い方は保険料の負担が非常に大きいので車両保険をつけることは簡単ではありません。

保険料が高い車両保険ですが、免責金額を設定することで保険料を安くできます。

そこで今回の記事では免責金額の意味や、免責をつけるとどれくらい保険料が節約できるのかについて紹介していきます。

車両保険の免責金額とは

免責金額とは自己負担額のことです。

免責金額を設定した場合は免責金額以下の損害は補償されずに、その部分はすべて自己負担になります。免責金額を設定すると保険会社の負担分が減ることになるので、その分の保険料が安くなります。

免責金額を設定していても以下に該当する場合は免責は適用されずに自己負担分が発生しません。

・車が全損になったとき
・車対車の事故で相手からもらえる対物賠償保険が過失割合を考慮しても免責金額を上回るとき

なお修理費が免責金額に満たない場合は車両保険の保険金は支払われません。

車両保険の免責金額の表記の意味

車両保険の免責金額に「0万円-5万円」や「5万円-10万円」といった表記を見かけます。これは1回目の事故の免責金額と2回目以降の事故の免責金額を表しています。

たとえば「5万円-10万円」を選択した場合、同一年度に発生した最初の事故の自己負担額が5万円で、2回目以降の事故の自己負担額が10万円になります。

保険会社によって設定できる免責金額が異なりますが、免責金額を高くするほど保険料は安くなります。

車両保険に免責金額を設定するとどれくらい保険料が安くなるのか

それでは免責金額を設定するとどれくらい保険料が安くなるのか調べてみましょう。

「10万円-10万円」の免責を選択した場合、免責なしと比べて、一般型車両保険で約25%、エコノミー型車両保険で約18%保険料が安くなるようです。エコノミー型車両保険のほうが割引率が低いのは一般型より保険料が安いからですね。

「5万円-5万円」と「5万円-10万円」では保険料にほとんど差がありません。年間保険料の差額にして500円程度です。なぜ差が出ないのかというと、保険会社が1回目の免責金額を重視しているからです。この程度の差なら「5万円-5万円」を選んだほうがお得ですね。

車両保険の免責金額はいくらに設定するべきなのか

車両保険の免責金額設定でおすすめなのは「5万円-5万円」または「10万円-10万円」です。

理由は割引率です。前述したように保険会社が1回目の免責金額を重視しているので、1回目と2回目の免責金額を同じにしても保険料がほとんど変わらないからです。

もうひとつの理由が事故有係数の存在です。

車両保険を使うと3等級ダウンして翌年以降の3年間は事故有係数に基づいて保険料が計算されます。そのため軽微な修理なら自腹で直したほうが保険料が上がらずにお得になるケースが多くなりました。

それならば「0万円-5万円」のように1回目の事故の免責金額を無しで車両保険に入るよりも、免責金額を設定したほうが保険料を節約できるからです。

また冒頭で説明したように「車が全損になったとき」と「車対車の事故で相手からもらえる対物賠償保険が過失割合を考慮しても免責金額を上回るとき」には免責金額を設定していても自己負担分は発生しません。そのため免責無しで車両保険を設定して、わざわざ高い保険料を払う必要はないと考えられます。

車両保険を検討するときはできるだけ多くの保険会社から見積もりをもらうようにしましょう。当サイトがおすすめなのが→→→保険スクエアbang!自動車保険一括見積もりサービスです。

自分に合った車両保険を見つけ出して保険料を節約してください。


この記事のライター:自動車保険サイト管理人「結城」
事故に遭ったときに免責分を自己負担するのが嫌だという方がいますが、トータルで見ると免責金額を設定して車両保険に加入したほうがお得です。ちなみに免責金額は車両保険だけでなくて対物保険にも設定できますよ。