自動車保険の対物賠償保険

交通事故によって他人の財物を破損したときに補償する対物賠償保険

自動車事故を起こして、相手の車や家屋などに損害を与えてしまったときに補償してくれるのが対物賠償保険です。

対物事故の損害賠償額は非常に高額になるケースが多くあり、そんなときは対物賠償保険が頼りになります。

対物賠償保険とは

自動車保険の対物賠償保険とは、自動車による交通事故によって他人の財物を破損したときに補償してくれる保険です。

駐車場で隣の車にぶつけてしまったときや、交差点を曲がり切れずに店舗に突っ込んでしまった事故などで相手の車や店舗の修理代を補償します。

上記のような物損だけでなく、営業補償や休業補償といった間接的な損害も対物賠償保険の対象となります。

対物賠償保険が適用されるのは他人の財物のみ

対物賠償保険は他人の財物に損害を与えたときに適用されます。自分や家族の車などは補償されません。

車を電柱に衝突させた事故の場合、電柱の修理代は対物賠償保険から支払われますが、自分の車の修理代は自己負担です。

自動車保険の約款に対物賠償保険の対象外となる人が記載されています。

・記名被保険者
・被保険自動車を運転中の者またはその父母、配偶者もしくは子
・被保険者またはその父母、配偶者もしくは子

上記に当てはまる人が所有している財物に関しては、対物賠償保険では補償されません。

対物賠償保険の保険金は過失割合で変動する

対物賠償保険の保険金は事故の過失割合によって大きく変動してきます。

保険金は損害賠償責任額×加害者の過失割合で求められます。

相手に与えた損害が5,000万円で、自分に60%の過失があった事故の場合は3,000万円の保険金が相手に支払われます。

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この記事のライター:自動車保険サイト管理人「結城」
小さな事故であっても物的損害が大きくなることがあるので、対物賠償保険は無制限に設定しておくことをおすすめします。なお、自賠責保険には対物賠償が付帯していませんので、任意保険の対物賠償保険が重要になってきます。