ブレーキフルード(オイル)の交換時期や交換方法

ブレーキフルード(オイル)の交換時期や交換方法に関する質問

車検の見積もりをしたらブレーキフルードの交換をすすめられました。しかしブレーキフルードのことがよく分かりません。

これって定期的に交換しないとダメですか?自分で交換できるならやり方を教えてください。

 

ブレーキフルードは重要部品のひとつで、定期的な交換が必要です。

自分で交換することも可能ですが、相当な知識と技術を持たないなら業者に任せましょう。ブレーキが効かなくなったら命に関わりますよ。

 

 

ブレーキフルードを交換しないとブレーキが効かなくなる

現在の車のブレーキは油圧式になっていて、ブレーキペダルを踏んだ力がブレーキフルードを伝わってブレーキパッドを押し出します。

ところがブレーキフルードが劣化していたり空気が混じっていると、ブレーキペダルを踏んだ力がブレーキパッドに伝わらなくなってブレーキが効かなくなることがあります。

ブレーキフルードとは

ブレーキフルードは、ポリグリコールエーテルが主成分の液体です。ブレーキオイルともいわれますが、正式にはオイルではありません。

ブレーキフルードはブレーキ系統に充填されていて、ブレーキペダルを踏んだ圧力をブレーキパッドに伝える役目をします。ブレーキフルードの状態が悪いとブレーキの効きに影響を及ぼすので、定期的な点検や交換が必要になります。

ブレーキフルードは劣化する

ブレーキフルードは時間の経過と共に劣化していきます。

主成分であるポリグリコールエーテルは、吸湿性が高くて分解しやすいという欠点を持っています。この混入した水分がブレーキ系統に錆や漏れを発生させてブレーキ性能を落としてしまいます。

また水分が混入したブレーキフルードは沸点が低くなっていき、気泡が発生しやすくなってブレーキの効きを悪くします。いわゆるベーパーロック現象が起きやすくなるわけです。

ブレーキフルードの交換時期やタイミング

ブレーキフルードの交換時期は乗用車の場合、車検のタイミングで交換すれば問題ありません。新車なら3年目、それ以降は2年ごとの交換になります。

新車が3年なら、それ以降も3年ごとでいいのでは?という方がいますが、早めに変えるのは問題なくてタイミングが把握しやすいので車検ごとの交換をおすすめします。

ブレーキフルードは時間の経過と共に吸湿していきます。そのためあまり乗らない車であっても走行距離に関係なく、車検の時期が来たら交換するようにします。

ブレーキフルードの交換費用

ブレーキフルードの交換費用はおよそ5,000~6,000円です。車検代と一緒に請求されていると分かりにくいですが、ブレーキフルード交換費用単体で1万円を超えることはありません。(国産乗用車の場合)

ブレーキフルードの交換は知識と技術が要求される

ブレーキフルードの交換は工具を持っていればDIYで行うこともできます。ただしブレーキ関連は自動車の最重要箇所であり、ちょっとした整備ミスが重大な事故を引き起こす可能性があります。

ブレーキフルード交換は整備士レベルの知識と技術が要求される作業です。ブレーキフルードの意味が分かっていなかったり、交換方法を人に聞いているレベルなら手を出すべきではありません。

事故を起こしたくなければプロにお金を払って交換してもらいましょう。


ブレーキフルードって何?といっている人ほど交換時期を伸ばそうとしたり、交換費用を安くあげようとします。サーキットでスポーツ走行をする人は毎回ブレーキフルードを交換します。それだけ重要であることを理解しているからです。通常使用なら2~3年に一度の交換で済むので、安全を買う意味で見れば安いもんですね。