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日本の自動車における最高級ブランド「レクサス」
自動車のラグジュアリーブランド「レクサス」ですが、国内での立ち上げから10年以上が経過し、お手頃な中古車も多く出回ってきました。
「レクサスに乗っている」=「レクサスオーナー」というのは間違っていませんが、「レクサスディーラー」における「レクサスオーナー」には基準があります。
レクサスのサービスをすべて体感するためには、真のレクサスオーナーになる必要があります。ここではその違いについて解説していきます。
レクサス認定中古車と普通の中古のレクサス
レクサス販売店では、レクサス認定中古車として中古車が売られています。認定中古車のみを扱うお店もあります。この認定中古車をCPO(Certified Pre-Owned)と呼びます。
CPOにはいくつかの基準があり、すべてを満たしたものをレクサスの正規ディーラーで販売します。
CPOを満たす基準の主なものは以下のとおりです。
- 車両本体価格が200万円以上
- 事故修復歴なし
- 走行距離10万キロ以内
- 初度登録から7年以内
- ペット臭、タバコ臭なし
- 外装に大きなキズ、ヘコミなし(ホイールは除く)
- 基本点検整備項目に不良なし
これらの基準を満たしたクルマを、レクサス認定中古車として販売します。
これに合致しないクルマは、レクサスディーラーで下取り及び買い取りをしても、認定はできず、販売できません。
基準外のクルマは系列のトヨタディーラーでT-Valueとして販売されたり、オークションに流れて、中古車販売店に流れます。
中古車情報誌に乗っていたり、中古車情報サイトに載っているクルマたちはすべて基準外のクルマです。
レクサスオーナーズカードを持つ意味
レクサスの正規ディーラーで販売されたクルマには必ずレクサスオーナーズカードというものが発行されます。これは新車でもCPO(認定中古車)でも同じです。
このレクサスオーナーズカードは、水戸黄門の「この印籠が目に入らぬか!」並みの効力があります(笑)。
レクサス販売店でこのレクサスオーナーズカードを見せることによって、購入した店舗以外でもレクサスの最高級サービスが受けられます。
レクサスオーナーズラウンジの利用や、G-linkという通信サービスの契約によるレクサスオーナーズデスクの利用などが目に見えるものですが、一番の違いはレクサスで働いている人たちが「レクサスオーナー」として扱ってくれるかどうかです。
レクサス販売店にレクサス車で入っていくだけでは、「レクサスオーナー」扱いをされません。他社のクルマに乗ってきた人や、歩いて販売店に来た人と同じです。
セールスコンサルタントの中では、むしろ他社の車に乗ってきたほうが販売につながるホット客として扱われます。一般の中古車販売店で購入したレクサスに乗って、「整備で来たんだけど」「レクサス乗ってるから来たけど」みたいなお客さんは一番イヤです。
レクサスに勤めるセールスや受付スタッフ、ひいてはエンジニアに至るまで、徹底した「オーナー第一主義」を教育されています。ここで言うオーナーは、「オーナーズカードを持っている人」です。
すべての行動にオーナー最優先が求められ、オーナー様は神様です。たとえ目の前で壊れる寸前のレクサスのクルマが入庫してきても、オーナーでなければ診断でさえ後回しになります。
一般の中古車販売店でレクサスを買うときには、きちんと整備をしてくれる場所を確保する必要があります。
レクサスオーナーズカードを持っている人といない人の「差」をしっかり理解して購入する
とはいっても、レクサス認定中古車と一般のレクサス中古車では同じ状態の車があったとすると、レクサス認定中古車のほうが50万から100万ほど高いことがザラにあります。
これはブランドを売っていることに他なりません。腕時計の世界にも正規輸入と並行輸入の違いがあるように、レクサスでも同じような違いがあります。
価格の安いクルマを買って、あとは自分でなんとかするというスタンスなのか、やはりレクサスに乗るのだからレクサスのすべてを体感したいと思うのか。
やはり「レクサスのすべてを体感したい」と思うなら、絶対に認定中古車(CPO)を買ってください。トヨタディーラーではありえない区別が存在し、後々、苦い思いをすることは確実です。
レクサススタッフが優しいのは、レクサスオーナーズカードを持っている「真のレクサスオーナー」に対してだということを忘れないでください。
クルマはディーラーに頼っていきたいという方は、絶対にレクサス販売店での購入をおすすめします。クルマの所有期間は平均5年ほどですし、その5年間を「レクサスを買ってよかった」と思えるには、レクサスオーナーズカードは必須の持ち物になると思います。是非、認定中古車を買ってください。