オープンカーの選び方・買い方・注意点【中古車】

目次

憧れのオープンカーを中古で購入するときには様々な注意点がある

街中を颯爽と駆け抜けるオープンカーは格好良いですよね。乗っている人もなんとなくお洒落に見えてしまう魅力がオープンカーにはあります。

しかし実際に自分で所有するとなるとなかなかハードルが高そうに思えてしまうオープンカーを、中古車で購入するときの選び方注意点をまとめてみましょう。

オープンカーの特徴とは

オープンカーの最大の特徴が『屋根がない』ことです。車は屋根がないだけで圧倒的な開放感が得られ、この開放感に多くの人が魅了されています。

しかしその解放感と引き換えに犠牲となる部分や我慢を強いられることがあることを知っておきましょう。

オープンカーの中古車を選ぶときの注意点

オープンカーの中古車で一番注意したいことが幌(キャンバストップ)の状態です。オープンカーと言えども常にオープン状態で走行しているわけではなく、トータルで見るとむしろ幌を閉めている時間のほうが長いからです。

中古車販売店に展示されているときに幌が開いた状態だったら一度、幌を閉めて状態をしっかりと確認するようにしましょう。

幌の確認ポイント

・開閉はスムーズなのか
・幌とフロントウインドウの接合部に雨や水が浸入した形跡がないか
・幌の劣化具合や穴あき、破れは大丈夫か
・リアウインドウがアクリル製の場合、透明度・白化度や傷の有無は大丈夫か

幌は前オーナーの保管状況によって状態が大きく異なってきます。特に青空駐車されていた個体は数年で幌が劣化していますので要注意です。ボディの塗装のヤレ具合を見ると屋根付きガレージ保管か青空駐車保管かが大体分かると思います。

年式が新しい国産車の幌ならば比較的交換品の入手が簡単ですが、年式が古かったり、外車の場合には交換用の幌の入手が困難な上に、見つかったとしても高価なことを承知しておきましょう。

オープンカーにはメタルトップ(ハードトップ)開閉タイプもあります。電動式のメタルトップの場合には故障してしまうと修理費が高額なので作動音や開閉のスムーズさなどを入念にチェックするようにしましょう。

幌やメタルトップ以外にも中古車としての各部の確認はもちろん必要です。気になった1台が見つかったら可能な限り試乗をして状態をチェックするようにしましょう。

参考記事:中古車選びや買う前に試乗をするときの注意点

オープンカー特有のメリット・デメリットを把握しておこう

オープンカーには通常の車では考えられないようなデメリットが存在します。

メリットだけを追い求めて購入すると後々、後悔することが多いようですのでオープンカーの性格を充分に把握した上で購入に踏み切りましょう。

オープンカーのメリットは何といっても開放感です。同じオープンエアで操るオートバイとは異質のもので、オープンカー特有の爽快感を味わうことができます。

四季や自然をダイレクトで感じられますし、その美しいスタイリングによって通常の車とは違った興奮を得ることができます。

オープンカーを実際に所有すると分かりますがメリットよりもデメリットのほうが遥かに多いです。特に日本国内でオープンカーに乗ることは、ある意味試練の連続になるかもしれません。

本当に気持ちよくオープンエアで走れる天気は年に数日程度しかありません。街中では排気ガスをモロに被りますし、花粉の時期にオープンにしていたら最悪です。夏はエアコンの効きが悪くなりますし、日焼けも気になるところです。

一番のデメリットが突然の雨でしょう。電動式のメタルトップならば走行中でもスピードダウンすれば閉められますが、手動式だと停車して閉まるまでの間、ずぶ濡れになります。

セキュリティの面でもオープンカーは劣ります。特に幌の場合はカッターナイフ1本あれば簡単に車上荒らしができてしまうので、青空駐車する場合にはそれなりの覚悟が必要になります。

それでもオープンカーには多くのデメリットを上回る楽しみがあることも事実です。

日本車にはユーノスロードスターなど世界に誇るオープンカーが数多く販売され、中古車市場にもお求めやすい価格で流通しています。

もしあなたがオープンカーに興味があるようでしたら一生に一度は所有してみることをおすすめします。


私自身も過去に何台かオープンカーを所有していた経験がありますが、デメリットの多さを上回る楽しみを得ることができました。普段の足としてのファーストカーでは厳しいかもしれませんが、セカンドカーとして所有するのならオープンカーはおすすめです。